2011年W杯と真逆の展開で勝利したウェールズ 菊谷崇「規律の大切さを痛感した」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、大分で準々決勝の第3試合が行われ、大接戦の末にウェールズがフランスに20-19で逆転勝利し、4強入りを決めた。
フランスは前半19-10とリードしながら、レッドカードで形勢逆転
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、大分で準々決勝の第3試合が行われ、大接戦の末にウェールズがフランスに20-19で逆転勝利し、4強入りを決めた。
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フランスは前半、格上のウェールズに対して積極的なアタックを仕掛け、2つのトライを決めるなど19-10とリード。だが、後半9分にモールの中で身動きが取れなくなったLOバハマヒナが、ウェールズ選手に強烈な肘打ちを食らわせて一発退場のレッドカードを受けた。
残り時間を14人で戦うことになったフランスに対して、ウェールズはディフェンスを立て直して襲い掛かる。まずは53分にペナルティーゴールで3点を返すと、最終盤の74分にゴール前の密集からNO8モリアーティが飛び込んでトライ。コンバージョンも決まって20-19と逆転すると、そのまま逃げ切った。
スタイルが全く違う欧州の2チームの対戦を制し、ウェールズが2大会ぶりの4強入りを決めたこの試合。元日本代表主将で2011年W杯に出場した菊谷崇氏はどう見たのか。「THE ANSWER」に語ってくれた。
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最後の最後まで気の抜けない、今大会屈指の痺れる試合になりました。結果は1点差になったわけですが、両チームが前回、W杯で対戦したのは2011年の準決勝。この時はウェールズの選手がレッドカードで退場し、フランスが9-8の1点差で勝利するという、まったく逆の展開でした。それだけに、今回の結果も何か不思議なつながりを感じますね。
言うまでもなく、試合を決めたのはレッドカードです。前半を19-10とリードして折り返したフランスは、後半スタートしてすぐに一番いい場所に攻め込んだところでレッドカード。自分をコントロールできないと、チームに大きな迷惑が掛かることになる。改めて「規律」の大切さを痛感する場面になりました。