池江璃花子、メダルなしの裏に“体の変化”があった? 伊藤華英「腕が短く見えた」
女子選手の筋トレの課題、伊藤氏「彼女のような繊細な感覚持っている選手は特に難しい」
「女子では彼女くらいの年代からやる選手が多いですが、体が変わる時期なので、男子のウェートとは異なるし、難しい。特に彼女の場合は繊細な感覚を持っている選手。そういう選手は特に難しくて、いろんな障害が見えてくる。泳ぎの機能的に合った筋トレが大事になるけど、彼女の泳ぎの感覚も変わっているので、対処が必要になってきます」
このように分析した伊藤氏。しかし、大目標の20年東京五輪まで猶予は残されている。
「日本記録を数多く持っている選手ですが、世界の経験はまだ浅い。彼女自身、『自分が女子で一番』と思ってきたと思いますが、200メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した大橋選手が出るなど、立ち位置も変わってくる。しかし、今回の結果は長いキャリアで見れば、気にすることではないと思います」
こう話した上で、今後に期待を込めた。
「東京五輪を迎える時は20歳。もっともっといい選手になっていると思います。ここからが水泳選手として本格的に勝負になってくる。高いレベルでできること、できないことも増えてくる。それは成長するカギとして、たくさん見えた方がいい。世界でいつもと違う経験をして、レベルアップしていってくれればと思います」
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer