「守り攻め」で銀メダル掴んだ萩野公介 伊藤華英「『世界が俺の舞台だ』という雰囲気」
新鋭Vに感じた米国の本気…伊藤氏「今大会は五輪明けと思えないくらい高レベル」
一方、ダブル表彰台、はたまた萩野逆転も期待された瀬戸は5位に終わった。
「彼はまだ萩野選手とは対照的にチャレンジする立場。疲れもあったのかなという印象です。バラフライを泳いでいた影響もあったと思います。ただし、これは五輪じゃないので、大会を通しての戦略を立てる上でいい経験になったと思います」
日本勢2人に注目が集まった中で伊藤氏の目に留まったのは、優勝したケイリシュだ。
「今大会は五輪明けと思えないくらいレベルが高い。なかでも、彼はフェルプス選手の陰で隠れていたけど、引退によって芽が出た。アメリカ代表チームとしても本気度を感じます。日本も東京五輪に向けて頑張らないといけない。いい刺激になっていると思います」
大会も中盤を迎え、日本の金メダルはゼロ。トビウオ・ジャパンの巻き返しなるか。注目は高まる。
◇伊藤 華英(いとう・はなえ)
2008年女子100m背泳ぎ日本記録を樹立し、初出場した北京五輪で8位入賞。翌年、怪我のため2009年に自由形に転向。世界選手権、アジア大会でメダルを獲得し、2012年ロンドン五輪に自由形で出場。同年10月の岐阜国体を最後に現役を退いた。引退後、ピラティスの資格取得。また、スポーツ界の環境保全を啓発・実践する「JOCオリンピック・ムーヴメントアンバサダー」としても活動中。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer