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なぜドイツは「そり大国」になったのか 日本の五輪用コースは閉鎖…冬季競技の「大国」事情

いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第13回は「ドイツがボブスレー強国である理由」。

なぜドイツは「そり大国」に?【写真:ロイター】
なぜドイツは「そり大国」に?【写真:ロイター】

連載「オリンピック・トリビア」第13回

 いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第13回は「ドイツがボブスレー強国である理由」。

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Q.どうしてドイツはボブスレーが強いの?

A.世界のコースの4分の1がドイツにあるから

【解説】

 ボブスレー男子2人乗りでドイツが2大会連続で表彰台を独占しました。この競技では常に上位に君臨するドイツ。前回大会まで金メダル16個、東西ドイツ時代を合わせて22個の金メダルは全体(53個)の4割以上です。同じそり競技のリュージュも強く、東西ドイツや統一ドイツを含む金メダル数は28個、全体(57個)の半分です。

 育成システムの優秀さや技術力の高さなどが強さの理由とされていますが、忘れてはならないのは環境の良さです。国際ボブスレー・スケルトン連盟の公認するコースは世界に17か所しかありませんが、そのうち4か所がドイツにあります。他に複数あるのは米国の2か所だけ。アジアは五輪で使用された平昌と北京だけです。

 莫大な維持費がかかる上に競技人口の少なさから収益につながらないのが数が増えない理由です。日本にも五輪用に札幌手稲山と長野市にありましたが、ともに閉鎖されています。他の国に比べて恵まれた環境で練習ができることが、ドイツを「そり大国」にしています。

 冬季五輪には、他にも「大国」が数多くあります。過去3回表彰台を独占するなど全462メダルのうち121個を手にしているオーストリアは「アルペン大国」。ノルディックスキーは発祥のノルウェーが強く、表彰台独占2回の「ジャンプ大国」、金メダル52個を獲得している「距離スキー大国」でもあります。また、14年ソチ大会4種目で表彰台を独占したオランダは「スピードスケート大国」です。

 スノーボードは前回大会まで51個の金のうち17個を獲得した米国が「大国」でしたが、いずれ今大会でメダルラッシュを演じた日本が「スノボ大国」と呼ばれるかもしれません。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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