1人で金9個、五輪で絶賛バズ状態「クレボステップ」の衝撃 怪物を育んだスキー大国ノルウェーの凄さ
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」ではミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和と、五輪を含めスポーツを40年追い続けた「OGGI」こと荻島弘一氏が“沼”のように深いオリンピックの魅力を独自の視点で連日発信する。第10回は、怪物を育んだスキー王国ノルウェーの凄さ。

連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」第10回
スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」ではミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和と、五輪を含めスポーツを40年追い続けた「OGGI」こと荻島弘一氏が“沼”のように深いオリンピックの魅力を独自の視点で連日発信する。第10回は、怪物を育んだスキー王国ノルウェーの凄さ。
【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから
◇ ◇ ◇
冬季五輪に新たな歴史が刻まれた――。15日のノルディックスキー距離男子30キロリレーでノルウェーが優勝、エースのヨハンネスヘスフロト・クレボ(29)が、冬季五輪史上最多の通算9個目の金メダルを手にしたのだ。上り坂をスキーをはきながら高速回転で走る「クレボステップ」で世界を驚嘆させた「怪物」を知ると、スキー王国ノルウェーの凄さも分かる。
圧倒的な強さだった。7.5キロを4人で滑るリレー、第1滑走者のイベシェンがトップに立つと、あとは差を広げるだけ。アンカーのクレボは後続を見ながらリードを守り、スタンドの大歓声を全身に浴びながらゆっくりとゴールした。今大会4冠目、通算9個目の金メダル獲得を決めるとチームメートから祝福され、満足そうな笑顔をみせた。
21歳で18年平昌大会に出場すると3つの金メダルを獲得。22年北京大会で2個を追加し、今大会は個人スプリント、スキーアスロン、10キロフリーで優勝して冬季大会史上最多タイの8個目の金メダルを手にすると、30キロリレーで単独最多記録を樹立した。「チームメートが優勝させてくれた」と仲間をたたえる一方で「まだ、大会は終わっていない」と残り2種目での記録更新にも自信をみせた。
金メダル9個がどれほどすごいか。夏季大会も合わせて考えれば分かりやすい。五輪での最多金メダル獲得者は競泳の「水の怪物」マイケル・フェルプスだ。04年アテネから16年リオデジャネイロ大会まで得意のバタフライやリレーなどで23個の金メダルを獲得。記録としては突出していて、他の選手との比較にならない。
このフェルプスに続くのが9個。1972年ミュンヘン大会競泳7冠のマーク・スピッツ(米国)や80~90年代に陸上界を席巻したカール・ルイス(米国)らスーパースターが並び、24年パリ大会で競泳女子のケイティ・レデッキー(米国)と同男子のケーレブ・ドレセル(米国)が仲間入りした。
競技によって1大会で出場できる種目数も違いから単純な比較はできないが、クレボが残り2種目で五輪のスーパースターたちを抜き去ることは間違いない。冬季大会に限らず、五輪史に残る偉業になる。
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








