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なでしこ、W杯で驚き与えた19歳遠藤純 永里亜紗乃「年齢が信じられない落ち着き」

「“闘う”姿勢に変わりつつある」と評価する永里さん【写真:荒川祐史】
「“闘う”姿勢に変わりつつある」と評価する永里さん【写真:荒川祐史】

第3戦は格上イングランド「ボールを持たれても辛抱強く、耐えてしのぐ」

 スコットランドは日本をリスペクトし過ぎていたのか、戦前の予想よりも前からプレッシャーをかけてこなかったことも追い風でした。アルゼンチン戦では選手間の距離が遠く、ボールホルダーが孤立する場面も多く見られましたが、スコットランド戦では前線の4人が良い距離感で絡めていた。岩渕真奈選手を中心に選手同士が話し合い、特に意識の部分を修正したことがピッチによく表れていました。

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 守備面では、前半は日本が主導権を握っていたため危険な場面は少なかったと思います。ただ、終盤は全体的に足が止まったこともあってプレッシャーをかけられなくなり、最終ラインを押し上げられなくなってしまった。相手が前へ圧力をかけてきたシチュエーションでの戦い方には修正の余地がありますし、そういった展開からミスがきっかけで失点してしまいました。

 パスミスで失点の原因となった市瀬菜々選手ですが、試合全体を通しては積極的に前へ出てボールサイドで潰す彼女の良さが出ていました。センターバックとして重要な体を張ること、投げ出すこともできていました。収穫と課題を得られる貴重な経験になったはずなので、これを次の試合に生かしてもらいたい。まだ若い選手ですし、勝って反省できるのは理想的な展開のはずです。

 この勝利で1勝1分けとなり、決勝トーナメント進出が大きく近づきました。ひとまずホッとしたというのが正直な感想です。同時に、やはり代表チームは勝つことで注目されていくことをひしひしと感じています。W杯という大きな大会だからこそ、結果を出せばスポットライトを浴びることができる。改めて、なでしこジャパンは大きなチャンスの時間を過ごしているのです。

 第3戦で対戦するイングランドは力関係で上位の国です。すでに決勝トーナメント進出を決めていることもあり、高い位置から激しくプレッシャーをかけてくるでしょう。日本からすれば守備の時間が長くなるのは想像に難くないので、まずは簡単に失点しないことをテーマにしたい。ボールを持たれても辛抱強く戦い、耐えてしのぐこと。「強い相手と戦って守りきれた」という自信がポジティブな雰囲気をもたらしてくれますし、先々の試合にもつながるはずです。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)

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