夏より圧倒的に少ない冬季五輪の競技数 理由はIOCの規定 夏→冬へ移行検討される競技は?
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第10回は「冬季五輪の競技数が少ない理由」。

連載「オリンピック・トリビア」第10回
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第10回は「冬季五輪の競技数が少ない理由」。
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Q.どうして冬季五輪は競技の数が少ないの?
A.「雪上」「氷上」限定だから
【解説】
夏季大会と冬季大会では、規模がまったく違います。2024年パリ大会は207の国と地域から約1万1000人の選手が参加して32競技329種目が行われました。今大会は92の国と地域から約2900人参加で8競技116種目。選手数も競技の数も3分の1程度といえます。
これだけ規模が偏ったのには理由があります。オリンピック憲章で「雪上または氷上で行われる競技のみが冬季競技とみなされる」と定めているからです。確かに、スキージャンプも、フィギュアスケートも、雪上か氷上の競技。冬季五輪に土の上で行う競技はありません。
もっとも、これだけバランスが悪いと、当然のように「夏の競技を冬に」という声があがります。IOCは夏季大会の肥大化を抑えるために、競技の冬季大会への移行を検討。気候に左右されずにアリーナ(体育館)で実施できる柔道やボクシングなどの格闘技、またバスケットボールやバレーボールも候補に上がります。
もちろん、夏冬両方の競技団体からは反発の声があります。「雪上または氷上のみ」という憲章の変更も必要。既存の夏季競技を冬に移すことには高いハードルもあります。そこで、非五輪種目の陸上クロスカントリー、自転車シクロクロスの冬実施も議論されています。
地球温暖化の影響もあって、冬季スポーツは危機にあります。冬季五輪も変革の時期にきているのかもしれません。今年6月には2030年にフランス・アルプス地方で開催される次の冬季五輪の実施競技が決まる予定。「雪と氷の祭典」は、このミラノ・コルティナ大会が見納めになるかもしれません。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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