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スケート大国アメリカに21歳「新怪物」 500m~6400mまで4冠期待、常識外れのオールラウンダー

笑顔で優勝を喜ぶジョーダン・ストルツ【写真:ロイター】
笑顔で優勝を喜ぶジョーダン・ストルツ【写真:ロイター】

比較されるのは単一の冬季大会で「5個の金メダル」ハイデン

 比較されるのは、エリック・ハイデン(米国)。22歳で1980年レークプラシッド大会に出場した「氷上の怪物」は、500から10000メートルまで全5種目で金メダルを獲得。すべて世界新記録から五輪新記録で優勝するという完璧ぶりだった。5個の金メダル獲得は、単一の冬季大会では今も最多。ハイデン以外に500メートルと1000メートルの2冠を獲得した選手がいないのだから、いかに偉業かが分かる。

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「米国の英雄」となった後はスポンサー契約やCM出演依頼が殺到したが「金メダルを金儲けにはしない」と話してスケートから自転車競技に転身。その後医学部に進学して整形外科医となり、米国スピードスケート代表のチームドクターも務めた。

 ハイデンらの活躍で「スケート大国」として知られた米国も、最近はオランダなどに押され気味。だからこそ、ファンはストルツを「ハイデンの後継者」として期待する。「まだ1つ。大会はこれから」と話す21歳が実力通りに500、1500メートル、さらに最後のマススタートまで優勝すれば、ハイデン以来の「英雄」になるだろう。

 ちなみに、ストルツの出身は「悲劇のスプリンター」ダン・ジャンセンら名スケーターを多く輩出している北部のウィスコンシン州、ハイデンも同じだ。米国のファンは、ハイデンを思い出しながら今大会でのストルツも活躍を祈っている。

 日本勢の連日のメダル獲得で盛り上がる今大会だが、五輪の楽しさは世界のスーパースターを見られること。普段はほとんど接する機会のない冬季競技ならなおさらだ。

 距離スキーのヨハンネスヘスフロト・クレボ(ノルウェー)ら、後世まで語り継がれるスターは、まだまだたくさんいる。日本勢の活躍を応援しながら、なじみではない競技や選手にも注目して、その魅力を味わい尽くすのも、五輪の見方だ。(荻島弘一)

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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