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五輪モーグルスキーの謎「なぜヒザ当てをする?」 派手なカラーの理由=採点6割占める重要ポイント

いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第6回は「モーグルスキー選手のヒザ当ての謎」。

ミラノ五輪、モーグル予選に登場した藤木日菜【写真:ロイター】
ミラノ五輪、モーグル予選に登場した藤木日菜【写真:ロイター】

連載「オリンピック・トリビア」第6回

 いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第6回は「モーグルスキー選手のヒザ当ての謎」。

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Q.モーグルスキー選手はどうしてヒザ当てをしているの?

A.ジャッジにヒザをアピールするため

【解説】

 確かに、モーグル選手のウェアは特徴的です。脚の中央の切り返しは、ヒザを強調するため。派手なエアが注目される競技ですが、順位を決めるのは雪のコブの滑り方。コブを吸収するヒザの動きをジャッジに見えやすくするために「ヒザ当て」があるというわけです。

 モーグルは採点競技で100点満点。コブを滑る技術を得点にした「ターン」が60点、ジャンプ台を使ってトリックを2回行う「エア」とフィニッシュまでのタイムを得点化した「スピード」が各20点。得点の60パーセントは「ターン」が占めます。

 ちなみに、テレビ解説していた上村愛子さんが活躍した14年ソチ大会までは30点満点で「ターン」が50パーセントの15点で「エア」と「スピード」は各25パーセントの7.5点でした。大会後に現行の配点に変更。競技として、さらに「ターン」を重視していこうという考えからです。

 全7人のジャッジのうち5人が担当する「ターン」(2人はエア)では、安定してリズミカルにコブを滑る技術が求められます。コブをヒザで吸収し、上半身がブレないことが重要。距離のあるジャッジ台のジャッジまでヒザの動きが分かるように、そこだけを強調したウェアを着るのです。

 選手たちで圧倒的に多いのは、白いウェアの上半身胸部とヒザを赤くしたもの。雪と同化する中で「動かない上半身」と「リズミカルに動くヒザ」が目立ちます。

「ヒザ当て」はモーグル専用のウェアとして最初からついているものもありますが、縫い付けたり、ボタンで留める場合もあります。学生などアマチュアの大会では、目立つ色のビニールテープなどを巻くことも。ぞれぞれのウェアには、競技の特性が隠れているのです。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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