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フィギュア日本、五輪に増え続ける団体戦の意義 示した「+α」…坂本花織も腐心した「一体感」醸成

スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」ではミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和と、五輪を含めスポーツを40年追い続けた「OGGI」こと荻島弘一氏が“沼”のように深いオリンピックの魅力を独自の視点で連日発信する。第4回は、日本が銀メダルを獲得したフィギュアスケート団体戦。

銀メダルを獲得したフィギュアスケート団体の日本代表【写真:ロイター】
銀メダルを獲得したフィギュアスケート団体の日本代表【写真:ロイター】

連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」第4回

 スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」ではミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「OGGIのオリンピックの沼にハマって」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和と、五輪を含めスポーツを40年追い続けた「OGGI」こと荻島弘一氏が“沼”のように深いオリンピックの魅力を独自の視点で連日発信する。第4回は、日本が銀メダルを獲得したフィギュアスケート団体戦。

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 フィギュアスケート団体で日本が2大会連続の銀メダルを獲得した。選手たちが完璧な演技を披露して高得点を連発した「氷上」とともに、強く印象に残ったのはチームメートを応援する選手たちの「表情」。チーム戦の魅力が詰め込まれた銀メダルに、この種目の価値を思い知らされた。

 銀メダルが決まった瞬間、選手たちは歓喜を爆発させた。ケガが心配になるほどのハイタッチを繰り返し、強く抱き合い、涙を流した。米国に届かずに涙する佐藤駿の隣で、鍵山優真は佐藤以上の号泣。激しく感情をあふれさせる選手たちの姿に、見ているこちらまで胸が熱くなった。

 14年ソチ大会から採用された団体だが、日本は連続5位。22年北京大会のメダルも当初は銅メダルで、1位になったロシア選手のドーピング違反で繰り上げられ銀になったもの。今回は最初から「銀メダル以上」を狙って手にしたメダル。選手たちの喜びも当然だった。

 耳に残ったのは、選手たちが口にした「バトンをつなぐ」という言葉。もちろん、陸上のリレーのように本当にバトンがあるわけではない。前の選手の得点が次の選手の採点に影響するわけでもなく、順位は各種目の得点(順位点)の単純合計。基本的には個人競技の足し算にしかならない。

 それでも、選手たちは「最強、最高のチームだった」と口にした。「チームのために」頑張ることで力が引き出され、プラスαが生まれた。それこそが団体戦、チーム戦の魅力、チームで戦うことの意義だと思う。そして、それが五輪の価値を高めることにもつながっている。

 ここ数大会、IOCは夏季冬季を問わず団体戦、それも男女が混合で行う種目を多く採用している。アジアで初めて冬季大会が行われた1972年札幌では、アイスホッケー以外の「チーム戦」はクロスカントリースキー男女とバイアスロン男子のリレー3種目だけだった。当時は団体で戦う概念がなかった。

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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