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日本の新・お家芸は「スノーボード」 五輪で見た衝撃的強さ…フリースタイルが日本人向きの理由

小柄な日本人向き? 回転数を考えればフリースタイルは有利

 突然強くなったわけではない。五輪のメダルこそなかったが、2000年代に入って國母和宏や青野令らがXゲームなど世界を舞台に活躍。15年のXゲームでは、角野友基がビッグエアで優勝を果たした。当時の彼らに憧れた世代が、今大会に出ている選手たちだ。

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 回転技を中心としたフリースタイルは、小柄な日本人向きなのかもしれない。優勝した木村は166センチ、木俣は168センチ、荻原と長谷川は160センチと、欧米勢に比べて体格的には恵まれない。しかし、回転だけを考えれば有利といえる。

 もちろん、回転を生み出す筋力や軸となる体幹も重要だし、単純に小さければいいというわけではない。それでも、同じ条件なら回転半径の小さい方が回りやすい。体操のトップに小柄な選手が多いのも同じ理由だ。

 さらに、充実した練習環境も見逃せない。人工芝などのキッカー(ジャンプ台)にエアマットを備えた施設が全国にある。決して多くはないが、夏場でも練習できる環境は重要。雪面と違ってケガの心配なく高難度の技が練習できることも、技術力向上に役立っているはずだ。

 これまで、冬季大会での日本の得意競技といえばスピードスケート、スキージャンプ、フィギュアスケートか。スピードスケートは前大会までメダル26個を獲得、ジャンプは14個、フィギュアは11個を手にしている。スノーボードは前回まで7個でノルディック複合と並んでいたが、これで9個になった。

 金メダルはスピードスケートの5個、ジャンプの4個、フィギュアスケートの3個に次ぐ2個目で、ノルディック複合に並んだ。後発の競技としては大健闘といえる。夏季大会ではスノーボードの「兄弟」といってもいいスケートボードが日本の「新お家芸」になっている。同じ「横乗り系」が、冬季大会でも日本の得意競技になりそうだ。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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