五輪カーリングはなぜ「選抜」を組まない? TVでも映る「話し合い」が超重要…いかに4番へ繋ぐか
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第8回は、カーリングが単独チームで出場する理由。

連載「オリンピック・トリビア」第8回
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第8回は、カーリングが単独チームで出場する理由。
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Q.カーリングはどうして単独チームで五輪に出ているの?
A.4番打者を助ける話し合いが大事だから
【解説】
今大会のカーリング女子代表は札幌市を拠点に活動する「フォルティウス」です。前回北京まで2大会連続メダルだったのは北見市の「ロコ・ソラーレ」。国内の代表争いを勝ち抜いた単独チームが、そのまま日本代表として出場しています。
野球で言えば日本シリーズを制した福岡ソフトバンクがWBCに、サッカーなら鹿島がW杯に出るようなもの。確かに、疑問に思う人がいるのも当然です。ただ、選抜を組まない理由にはカーリングという競技の特性、置かれている競技事情があるのです。
よく言われるのは、コミュニケーションの重要性。4人1組のカーリングでは、最初の3人がお膳立てし、4人目のスキップ(フォース)が得点につながるストーンを投げて勝敗を決します。それぞれに役割があり、求められる資質も違います。野球と同じ。いくら打力があるからといって、4番打者を並べてもチームにはなりません。
それぞれ「強み」や「特徴」を持った選手たちは、テレビからも伝わってくるように氷の上で常に話し合いをします。重要なのは、コミュニケーション。長い時間を共有することで互いの考えや力を理解し、最適解を導き出すことができます。選手を選抜しても、長期間の強化ができないとチームにならないのです。
日本は02年ソルトレークシティ大会から単独チームを派遣。22年北京大会金メダルの英国(スコットランド)は選抜チームでしたが、多くのチームは単独で五輪に参加しています。
「選手を選抜して長期強化をすれば」という考え方もあるとは思いますが、現実的には無理。五輪の目標がなくなれば、選抜された選手以外は競技を続けることが困難になるでしょう。何より、代表を統括する日本協会に人的、資金的余裕はありません。競技の奥深さとともにあるのは、競技を取り巻く環境でもあるのです。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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