冬季オリンピックの素朴なギモン「なぜ夏季五輪の間にやるの?」 かつては「おまけ」も30年で大成長
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第1回は夏季大会と冬季大会の開催年について。

連載「オリンピック・トリビア」第1回
いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はミラノ・コルティナ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第1回は夏季大会と冬季大会の開催年について。
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Q.どうして、冬季オリンピックは夏季オリンピックの中間年にやるの?
A.冬の大会を「おまけ」から独り立ちさせたかったから。
【解説】
夏季大会と同じ年に行われていた冬季大会が初めて「独立」したのは1994年、リレハンメル大会からです。直前のアルベールビル大会は92年で夏季のバルセロナ大会と同じ年。この間は、開催期間が2年だったのです。
近代オリンピックの歴史は1896年の第1回アテネ大会に始まりますが、冬季が行われたのは1924年のシャモニー大会からでした。この年に行われた夏季パリ大会に先立って、同じフランスで開催されました。参加16か国258人という小さな大会が、冬季オリンピックの歴史を開きました。
当時は夏季大会の「おまけ」的な面も強く、当初は夏季大会を開催した国に冬季大会開催の優先権が与えられていました。冬の大会を「予行演習」にして、本番の夏季大会へ準備をするという感覚かもしれません。
IOCが突然開催年の変更を決めたのは1986年。冬季大会を独立させ、2年ごとにオリンピックを行うことで大会の価値を高めることが狙いでした。テレビ放送権料やスポンサー収入など営業面でも「独立」は大成功でした。
84年サラエボ大会までは12日間の開催でしたが、88年カルガリー大会からは夏季大会並の16日間(現在は17日間)に延長。「独立」後2大会目の98年長野大会では新たにカーリングやスノーボードが採用されるなどカレンダーの変更から30年で冬季大会は大きく成長しています。
夏季と冬季が分かれたことで、選手の可能性も広がります。今大会のスノーボードで連覇を狙う平野歩夢は21年に行われた夏季東京大会のスケートボードにも出場。「二刀流」が話題になりました。夏の「おまけ」から脱したことで、冬季大会は魅力あるオリンピックになったのです。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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