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日本サッカー界に衝撃「復帰まで8~12か月」 W杯目前、南野拓実を襲ったACL断裂とは 専門家が解説

サッカーのフランス1部リーグ・アンのモナコは22日、フランス杯オセール戦で左膝を痛めた日本代表MF南野拓実が前十字靱帯(じんたい)断裂と診断されたことを発表した。来年6月の北中米ワールドカップ(W杯)での活躍が期待されたアタッカーの怪我について、トップアスリートの専属トレーナーを務める芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長に聞いた。

南野拓実【写真:PsnewZ/アフロ】
南野拓実【写真:PsnewZ/アフロ】

南野は左膝の前十字靱帯断裂と診断

 サッカーのフランス1部リーグ・アンのモナコは22日、フランス杯オセール戦で左膝を痛めた日本代表MF南野拓実が前十字靱帯(じんたい)断裂と診断されたことを発表した。来年6月の北中米ワールドカップ(W杯)での活躍が期待されたアタッカーの怪我について、トップアスリートの専属トレーナーを務める芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長に聞いた。

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 南野選手が痛めたACL(前十字靱帯)は、膝の中にある“安全ベルト”のような役割を果たします。サッカー競技では急停止、切り返し、接触で体勢が崩れる場面が多くなりますが、膝が前にズレたり、ねじれたりするのを止めてくれる存在と言えば、イメージしやすくなるかもしれません。

 このACLが損傷すると、競技生活においてさまざまな深刻なリスクが生じます。切り返しの瞬間に膝が支えきれない感覚になる、いわゆる膝崩れ(ギビングウェイ)という状態。無意識に動きを変える際に、故障部位と反対の脚やハムストリングに負担が飛び、怪我を招く。恐怖で踏み込めない。このような問題が出やすくなります。

 ACL断裂が必ず手術を意味するとは限りませんが、トップレベルのサッカー選手の場合では競技特性上、手術を選択するケースが多くなります。手術を選択した場合、多くは競技復帰まで8か月から12か月なので、北中米W杯に間に合わせることは困難になります。

 その一方で、保存療法という選択肢も残ります。手術を急がず、リハビリ・装具・運動負荷調整などで安定性とパフォーマンスの回復を目指すことになります。状況によっては、まず保存療法で進め、必要があれば手術に切り替える、という考え方もあります。保存療法での復帰の目安は、患部の状態と基準達成のスピードによって変わります。

 手術にしろ保存療法にしろ、再受傷のリスクはゼロにはなりません。また、膝の不安定性が続いたり、膝崩れを繰り返すと、ACLだけでなく半月板や軟骨などにも負担が及ぶリスクがあります。

 さらに、プレーに復帰できても、元の競技パフォーマンスに戻るかは別問題です。サッカーでは、切り返し、急停止、接触など強度の高いプレーを、疲労がある中でも連続して行う必要があります。

 長年アスリートをサポートしていると、怪我によって信じられないような試練を突きつけられる場面を目にします。選手の置かれている状況や気持ちはもちろん大切です。

 ただ、メディカルチームとしては専門家としての客観的な評価に基づき、選択肢と復帰時期だけでなく再受傷や将来への影響も含めたメリット、デメリットをできるだけ偏りなく冷静に伝えることが重要だと考えてサポートしてきました。

 最終的な決断は選手のものです。その決断が情報不足にならないように、責任を持って判断材料を整理することがメディカルの役割だと思っています。

 南野選手が早期復帰できるように心から祈っています。

(THE ANSWER編集部)

新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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