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久保建英、芸術的ボレー弾はいかにして生まれたか 恩師が語る体幹の強さと努力の跡

「ミートするまでの体の使い方にタケフサの成長を感じています」と木場氏は語った【写真:荒川祐史】
「ミートするまでの体の使い方にタケフサの成長を感じています」と木場氏は語った【写真:荒川祐史】

難しい打点からのスーパーボレー、ぶれない体の軸が生んだインパクト

「ミートするまでの体の使い方に建英の成長を感じています。よく見てみると、ミートの少し前の段階で小さくジャンプしています。体が空中に浮いている、いわば不安定な状態ですが、体の軸はぶれていません。そこから体を素早く捻って、インパクトのパワーにつなげています」

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 まず評価したのは空中のシュート体勢における姿勢の良さ。そこからシュートにつながることになる。

「ボールの高さは股関節の辺りでしたが、この体勢でシュートするために様々な筋肉を連動させています。足を引き上げるための腸腰筋、ボールをミートさせる殿筋と大腿直筋、体を捻るための腹斜筋、これを一瞬で連動させています。レベルが高い。その上で、あのコースにあのシュートを打てるのですから、日々のトレーニングの成果ですね」

 跳ぶ→引き上げる→捻るという動作を高次元で連動させた久保。E難度のゴラッソを生み出した要因は、10歳から続けてきたトレーニングの成果だった。

「やはり体の軸の強さも素晴らしい。斜めに入っていますが、体の軸は真っ直ぐなままキープできています。3年前から軸足の強化に取り組んでいます。軸足の筋力、その軸を支える体幹部分の強さを生み出す大きな要因になったのでは、とも思います。建英らしさも出た、未来を感じさせてくれたゴールですね。これからもっと凄いゴールを見せてくれることを期待しています」

 6月にブラジルで行われるコパアメリカで日本代表初招集の可能性も高まっている久保。サッカー王国でどんなゴラッソを見せてくれるのか、今から楽しみだ。

(THE ANSWER編集部)

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木場 克己

KOBA式体幹バランストレーニング協会代表

プロトレーナー

 小2年で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー。

URL:http://kobakatsumi.jp/

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