あの川内優輝を抜き去った異色の女子ランナー「男子をバンバン抜いて…」 世界陸上で推す24歳

小林にある2つの特徴とは 安藤は「活躍の期間が長い」
防府で2時間24分59秒の大会新記録をマークした小林は約1か月後、大阪国際で2時間21分19秒と自己記録を大幅に更新。川内は、小林には2つの特長があると言う。
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「1つは、ハーフマラソンや10キロの自己ベストより速いペースで突っ込んでも怖気づかないところですね。もう1つは先頭集団から離れても粘っていけるところ。他の選手がペースが落ちると拾っていけるんですよね」
粘り強さの源泉は、やはりそのキャリアにあると見る。小林は学生時代にフルマラソンはもちろん、100キロレースでの優勝経験がある。
「私でもダブルマラソンの84.39キロがレースでは最長距離ですからね。100キロで粘り強さを身に着けているんじゃないでしょうか」と話す川内は、「荒れたレースになると強いと思いますよ!」と本番への期待を口にした。
31歳の安藤は豊川高(愛知)時代に全国高校駅伝の優勝メンバーに名を連ねており、川内は「活躍の期間が長いですよね」と言う。
小林とは違った意味で独特のキャリアを重ねてきた。高校卒業後、チームミズノアスレティック、時之栖とチームを替え、スズキ浜松アスリートクラブ時代の17年に名古屋ウィメンズで2時間21分36秒の初マラソン日本最高をマーク。川内も出場した同年のロンドン世界選手権で17位に入った。
19年にはワコール、24年には現所属のしまむらと実業団チームを渡り歩いてきた。
「あちこち移籍しながら、自分の意志を貫き通すというところでは強いのかなと思いますね」
世界ハーフや世界クロカンに加え、1万メートルで21年東京五輪に出場するなど大舞台を知っており、川内は「代表経験は男女マラソンの日本代表6人で一番あると思います。雰囲気に飲まれることはないんじゃないですかね」と話した。
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