世界最強NZに敗れたラグビー日本、健闘か惨敗か 菊谷崇「アタックの面では収穫大」
ラグビー日本代表は3日、世界ランク1位のニュージーランド代表とのテストマッチで31-69で敗れた。世界最強軍団から5トライを奪った日本。オールブラックスとの5年ぶりの対戦で通算成績は6戦全敗となったが、見せ場は多く作った。計5トライ、31得点は過去最多。一方で主力ではない若手中心の相手との差はやはり明白だった。この試合で得た収穫、見えた課題とは――。「THE ANSWER」では2011年ワールドカップ(W杯)で主将を務め、代表キャップ68を誇る菊谷崇氏に解説してもらった。
11年W杯主将の菊谷崇氏がオールブラックス戦を解説
ラグビー日本代表は3日、世界ランク1位のニュージーランド代表とのテストマッチで31-69で敗れた。世界最強軍団から5トライを奪った日本。オールブラックスとの5年ぶりの対戦で通算成績は6戦全敗となったが、見せ場は多く作った。計5トライ、31得点は過去最多。一方で主力ではない若手中心の相手との差はやはり明白だった。この試合で得た収穫、見えた課題とは――。「THE ANSWER」では2011年ワールドカップ(W杯)で主将を務め、代表キャップ68を誇る菊谷崇氏に解説してもらった。
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日本は前半に3トライ、後半に2トライで計5トライ。過去の対戦では計5試合で4トライしか奪えていなかった。それだけにまずはトライを奪えたという結果自体を評価した。
「5トライ取れたところは大きかった。まずは点数が取れたことを素直に評価したい。アタックの面での収穫は大きかった。これまでの試合では1試合で1トライ取れるか取れないか。今日は敵陣でボールを持った際にも、しっかりとプレーできたところは素晴らしい。相手がミスしたところではしっかりターンオーバーできていた。個人の選手に関しても、注目していた姫野(和樹・フランカー)も、互角以上にしっかりとアタックできるところもあった。キックオフからも攻めることができていた。世界一相手に、これだけトライを重ねられたことは素晴らしい」
世界最強のオールブラックスから奪った5トライは胸を張れる結果だ。ただ、今回のオールブラックスのメンバーは主力がイングランド遠征のため、若手が中心。代表キャップ10以下の選手が多く、初キャップとなる選手もいた。いわば“1.5軍”ともいえる構成だった。しかし、個人のスキルでは圧倒され、ダブルスコアをつけられた。