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「韓国人とも違う体の強さなんよ、日本完敗よ」 試合前から久保竜彦が怖さを感じたイラクの60秒間

イラクの国歌斉唱に怖さを感じたと語る久保竜彦【写真:荒川祐史】
イラクの国歌斉唱に怖さを感じたと語る久保竜彦【写真:荒川祐史】

イラクの国歌斉唱に「戦うって、国と国が戦うってそういうこと」

 でも、イラクが凄かったんは試合前の国歌斉唱よな。顔が違うと思った。

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 もちろん、日本もちゃんとした顔で歌っとるんやけど。国の情勢もあるんかな。誰かを守らんといかんとか、(単に)勝ち負けじゃない、すごい顔しとるなって。でも、戦うって、国と国が戦うってそういうことやから。怖かったもん。

 そういうのが試合に出たのかもしれんね。前の試合とかどうだったかわからんけど。ただ、試合は互角やったと思うよ。イラクもあれが続くとは思わん。決勝トーナメントでもう一度当たったら、どうなるかはわからん。

 日本からするとモチベーションの差かもしれんし、力の差かもしれんし、たまたま今のタイミングでハマったのかもしれんけど。結果は結果やけん。敗因は誰にもわからん。(イラクが)勝って、(日本が)負けた。それだけのことよ。

 ただ、今日の試合で本当は後半の頭から見たいやつがおったよね。

(第3回へ続く)

■久保 竜彦 / Tatsuhiko Kubo

 1976年6月18日生まれ。福岡・筑前町。筑陽学園高を経て、1995年に広島加入。森保監督(当時選手)とは7シーズンプレーした。2003年に横浜F・マリノスに移籍し、リーグ連覇に貢献。1998年に日本代表デビュー。ジーコジャパンとなった2003年以降は日本人離れした身体能力と強烈な左足でエースとして活躍したが、腰や膝など度重なる怪我により、2006年のW杯ドイツ大会は落選。以降、横浜FC、広島などを渡り歩き、2014年に引退。J1はリーグ戦通算276試合94得点。日本代表は国際Aマッチ通算32試合11得点。引退後は山口・光市に移り住み、コーヒー焙煎や塩作りなど、異色のセカンドキャリアを歩む。来月、初孫が誕生予定。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)

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