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川口能活「皆、緊張から解放されたかった」 代表に復活願う意外な“伝統”とは?

「ニューフェイス」の出現を待望「僕が注目しているのは…」

 僕は1996年のアトランタ五輪でブラジルに勝った経験がありますが、今思い出しても“大番狂わせ”という表現が正しい。正直、ブラジルに勝つ確率はかなり低いと思っていましたし、実際に戦って本当に強いチームと感じました。でもサッカーは分からないもの。時にはプレーヤーにも予想できないことが起きます。それがサッカーの面白さであり、怖さでもあります。

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 良い結果を出すためには、まずなんといってもコンディション調整が重要になります。戦術や戦略はある程度の選択肢の中から生まれますが、それを実践するために心身ともに良いコンディションでなければいけません。Jリーグ組はシーズン途中で海外組はシーズン終了後ですが、大事なのはフレッシュな状態を保てていること。疲弊している状態では高いパフォーマンスを発揮することはできません。

 そういった意味を含めて、僕が注目しているのは大島僚太選手と乾貴士選手の2人です。大島選手は先発の中で一番若いかもしれませんが、技術が高く成長著しい彼は未来への希望になる選手だと思います。そして、乾選手は途中出場でも見せ場を作れるタイプ。彼のような意外性ある選手には試合の流れを変える働きを期待したい。2人とも日本代表としてはあまり実績がないですが、そういったニューフェイスが出てくることでチームに勢いが生まれます。

 グループリーグ3試合の中で最も重要なのは、やはり初戦のコロンビア戦でしょう。2010年南アフリカ大会当時も開幕前に黒星が続いていましたが、初戦のカメルーン戦で結果を出せたことでベクトルがポジティブな方向に変わりました。自信を取り戻すきっかけになったゲームでもあります。コロンビア戦はできれば勝利したいですが、最低でも引き分けで1ポイント取ることが重要です。そうすればグループリーグ全体を混戦に持ち込めるし、日本にもチャンスの芽が出てきます。

 危機感を持つのは悪いことではありません。ただ、それ以上に一体感が大切になります。南アフリカW杯での僕が第3GKという位置付けだったように、本大会では試合に出られない選手も出てきます。でも私生活でも同じ時間を共有し、同じ目標に向かって歩まなければいけない。個々のモチベーションの差を小さくして、本当の意味でチームスピリットを体現しなければいけません。

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