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柔道、金メダルは日本ら5か国独占に危機感 溝口紀子「本当に普及してるの?と見られる」

金メダルの集中に危機感「強豪国の顔ぶれが決まってしまう」

 最終日の混合団体戦を残して、個人競技は終了しました。日本はメダルラッシュとなりましたが、うれしい反面、気になることもあります。金メダルは日本が9、コソボ2、フランス、ジョージア、チェコが各1です。柔道の普及という意味では強豪国の顔ぶれが決まってしまうのは課題です。日本にメダルが集中してしまうと「この競技、本当に普及しているの?」という目で見られてしまいます。

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 1964年の東京五輪では、無差別級でアントン・ヘーシンク(オランダ)が勝ったことで、その後、柔道の国際的な普及につながりました。次のメキシコで柔道は行われませんでしたが、ミュンヘンからは継続して実施されています。最重量級で取れなかったことは残念ではありますけど、柔道界にとってはよかったのかもしれません。

 日本が金メダルリレーできたのは、ホームのよさが非常にあったと思います。選手村に入らなくても自由に動ける。逆に大国のブラジルは全然ダメでした。調整のところで大変だったと思います。ロシアもそうですし、いつも元気な国が苦戦している印象でした。

 2024年はパリです。4年ではなく、3年で迎えられる。このまま引退しないで続ける人は多いと思います。日本はパリではアウエー。欧州勢にとってはホームです。聞くところによると、リネールもやる気満々と聞いています。自国開催で復活ストーリーもある。日本の100キロ超級は斉藤立選手が一番のホープでしょう。3年後は脂も乗ってちょうどいい時期。お父さん(故・斉藤仁さん)の薫陶を受けた柔道が花開けばいいなと思っています。

(日本女子体育大学体育学部教授)

(THE ANSWER編集部)

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