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大谷翔平が受けた「PRP療法」って何? スポーツ界注目の「注射」は何がスゴイのか

血小板の抽出方法や重症度で個人差が出るも…万全な状態でメジャーで戦うための選択

 これまでのキャリアを見れば、客観的に自己評価し、様々な情報の中から、自分で最良の選択肢を選ぶことができる選手です。少しでも万全な状態で、メジャーで戦うための選択をしたのではないかと思います。

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 PRP療法の効果に対しては様々な議論がされています。血小板の抽出方法や注射部位、怪我の重症度などにより、回復具合には差が出ています。怪我の重傷度が深刻な場合、効果があまり出ないケースもあります。

 PRP注射後は一時的に炎症や腫れ、痛みなど出るケースもあります。通常の手術とは異なり、比較的短期にプレー復帰が可能な療法であることも、アスリートにとっては好都合な治療法であると言えます。スポーツの怪我に対して、治療法のみならず、予防法の選択肢の一つになるという期待の持てる療法だと思います。

 もちろん、この注射だけでなく、その後のリハビリやトレーニングが復帰には重要なことは言うまでもありません。スポーツ選手や愛好家のために多くの医師や研究者の方々が、日々研究を進めています。

 有名なスター選手が選択した治療法だからといって、それが誰にとっての魔法の注射になるとは限りません。あくまでも怪我の状況や適応を見極めた上で、治療法を選択する必要があることも忘れてはいけないことです。

 大谷選手にはメジャーの舞台でも不安のない状況で二刀流に挑戦して欲しいと心から願っています。

(THE ANSWER編集部)

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新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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