[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

羽生結弦の連覇なるか 小塚崇彦が語る、五輪の「無意識の意識」という名の敵

「お兄さん役」の羽生の存在がチームジャパン躍進の鍵に?

「前回の経験は大いに強みになります。これまでに羽生選手が築いてきたジャッジたちの評価を生かすためには、当日にミスをしないことが鍵。技術面でのミスさえしなければ、十分に金メダルを狙えます」

 そして、羽生の存在は日本の若い後輩選手に好影響を与えることもできるという。「もちろん、まずは自分に集中してもらいたいです」と話した上で、こう期待を込める。

「今回、彼以外に2度目の五輪を迎える選手はおらず、誰が代表になっても初めての五輪。五輪ってどういうものなのか、みんな分からない。そんな中で羽生選手がいて、しかも、彼は前回金メダルを獲っている。いい意味で“お兄さん役”の羽生選手の背中を見て、引っ張られると、チームジャパンとしても期待できると思います」

 日本の出場枠は「3」。順当なら羽生が宇野と2枠を占めることになり、日本男子を牽引する形となるだろう。そして、フェルナンデス、チャン、チェン、ジン、ジョウら、魅惑のスケーターたちと争う。果たして、特別な“空気”に打ち勝ち、表彰台の真ん中に立つのは、誰になるのだろうか。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

1 2 3 4

小塚 崇彦

 1989年2月27日、愛知県生まれ。28歳。中京大中京―中京大―中京大大学院―トヨタ自動車で活躍。06年の世界ジュニア選手権、10年の全日本選手権優勝。同年のバンクーバー五輪8位入賞。15年12月の全日本選手権を最後に引退。

 引退後はトヨタ自動車の強化運動部に所属し、スポーツの普及・発展に尽力するほか、アイスショーにも出演。現役時代と変わらない美しいスケーティングで人気を博している。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集