まさかのレッドに物議「相手への侮辱行為だ」 危険な跳び蹴りも…アジアカップで生まれた退場劇
現地10日までカタールで行われたサッカーのアジアカップ(杯)はホスト国カタールの連覇で幕を閉じた。5度目の優勝を狙った日本代表は準々決勝で敗退。激戦続きの大会では試合の流れを変えたレッドカードも話題になった。日本戦でも活躍したイラクFWは決勝トーナメント(T)1回戦で“草食い”ゴールパフォーマンスを見せて、まさかの退場処分に。かつて日本を率いた名将の望みを絶った退場劇など、チームの運命を大きく変えるシーンも見られた。
アジアカップを振り返る
現地10日までカタールで行われたサッカーのアジアカップ(杯)はホスト国カタールの連覇で幕を閉じた。5度目の優勝を狙った日本代表は準々決勝で敗退。激戦続きの大会では試合の流れを変えたレッドカードも話題になった。日本戦でも活躍したイラクFWは決勝トーナメント(T)1回戦で“草食い”ゴールパフォーマンスを見せて、まさかの退場処分に。かつて日本を率いた名将の望みを絶った退場劇など、チームの運命を大きく変えるシーンも見られた。
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○1月29日決勝T1回戦イラク―ヨルダン
グループリーグ(GL)で日本の国際Aマッチ連勝記録を10で止める番狂わせを演じたイラク。1位通過で臨んだノックアウトステージでは、まさかの落とし穴が待っていた。ヨルダンとの一戦は前半アディショナルタイム(AT)に先制を許す展開。後半23分に追いつき、同31分には日本戦でも得点したアイメン・フセインがゴールを決めて勝ち越しに成功した。
喜ぶフセインは興奮のあまりピッチ横の看板を乗り越え、ゴール裏の観客席の前をゆっくり駆け抜けた。さらにピッチに戻ると、座って芝を頬張るようなパフォーマンス。前半ATに続くこの日2枚目のイエローカードを受け、レッドカードで退場処分となった。
海外メディアなどでは「過剰なセレブレーション」「相手への侮辱行為」「時間稼ぎ」などと報じられ、物議を醸した。この試合ではヨルダンも先制点を奪った後に看板を越えた5選手が座り、似たようなパフォーマンスもしていたにもかかわらずイエローは出されず。イラクはこの退場劇で数的不利となった影響もあってか、後半ATに2失点して2-3で敗れている。
○1月17日GLカタール―タジキスタン
地元のカタールが1-0とリードして迎えた後半31分。タジキスタンのカモロフが中盤で激しくチェックを受けた。これに苛立ったのか、倒れ込みながら腰を浮かせるようにして足を蹴り上げると、相手選手の顎付近を直撃。主審がオンフィールドレビューを行った結果、カモロフにはレッドカードが提示され、退場処分が下された。納得できない表情を浮かべたカモロフ。潔くベンチに下がったものの、これが不名誉な今大会の退場第1号となった。
日本時間の深夜に行われた一戦。ネット上のファンからは「一点の曇りもないレッドカード」「もはや格闘技だ」「絶対やったらあかん」といった批判的な声が上がった。一方で、カモロフのキックの直後に別のカタール選手が怒りの“報復”を行うような仕草を見せていたことも注目されるなど、激しさをはき違えるような振る舞いも見られた。試合はカタールが1-0で勝利した。
○1月24日GLイラク―ベトナム
大会初戦の日本戦で一時リードを奪うなど、大善戦を見せたベトナム。2002年日韓W杯で日本代表を率いたフィリップ・トルシエ監督のもと、決勝T進出を目指し、GL最終戦でイラクと対戦した。FKからの流れで先制。しかし、前半ATに相手と競り合ったクァット・バン・カンが相手選手に“飛び蹴り”するような形となってしまった。これで2枚目のイエローカードを受けたクァットは退場。後半AT10分にPKを決められて2-3で敗れたベトナムは、3連敗となって大会を去った。
決勝T進出を目指していたトルシエ監督にとっても無念の結果。地元紙は「ファウルは意図的なものではなかった」「少ない人数で私たちのプレースタイルを展開するのは非常に難しかった」「あのレッドカードがターニングポイントだった」といった指揮官のコメントを伝えていた。
(THE ANSWER編集部)