「中国サッカーの冬の時代」に母国メディア警鐘 国内リーグ初代王者が賃金未払いの末解散
アジア杯の裏で中国超級リーグ初代王者が解散の憂き目
中心選手の一人、MFウェイ・シハオが試合後に語った「皆が前進している。どの国も前進している。おそらく、自分たちは元の場所で足踏みをしているようだ」という言葉も紹介。「新黄河」では「この一言に中国サッカーが置かれた残酷な現状が表れていると言うべきだろう」と記したうえで、こう続けている。
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「タジキスタンが2位でグループを突破した一方で、中国代表はグループ3位で『奇跡の出現』を待っている。しかし、本来、サッカーの発展は常に、日々、月々、年々と続けるユースの育成やプロリーグの運営という『日常の努力』の積み重ねに依拠するものであって、奇跡によってもたらされるものではない」
結果的に「奇跡の出現」はならず、中国はGLで敗退した。同メディアでは、アジア杯と同時期に起こった“悲劇”にも言及。「中国代表チームがアジアカップグループステージの最終戦を迎える数時間前、中国のプロリーグで最初に優勝した深センがチームの解散を宣言した。20年前、名選手を擁して優勝カップを掲げた深センは20年後、7か月にもわたる賃金未払いの末、解散に追い込まれた。中国サッカーの冬の時代に、深センは奇跡を待つことなく、最後を迎えたのだ」と、2004年に開幕した中国超級リーグ初代王者の深セン市足球倶楽部が解散したことを伝えた。
そのうえで「中国代表が今日の状態に立ち至ったのは、これまでの10年、20年のツケが回ったからだ、と人々は言う。中国サッカーをつかさどるトップが速やかに変化を起こさなければ、今後の国際試合において、中国サッカーファンは『数学の問題』を解く(他力でのグループリーグ突破の可能性を計算すること)機会さえ失うことになりかねない」と衰退への警鐘を鳴らしている。
(THE ANSWER編集部)