「中国サッカーの冬の時代」に母国メディア警鐘 国内リーグ初代王者が賃金未払いの末解散
日本代表も出場しているサッカーのアジアカップは現地22日にグループリーグ(GL)A組第3戦が行われ、中国は0-1で開催国カタールに敗れた。2分け1敗の勝ち点2にとどまり、同組3位でGLの日程を終了。3試合連続ノーゴールで、決勝トーナメント進出を逃した。母国メディアは今回の“惨敗”の背景について分析。監督の解任問題以上に「残酷な現状」について触れている。
アジアカップA組で3位の中国
日本代表も出場しているサッカーのアジアカップは現地22日にグループリーグ(GL)A組第3戦が行われ、中国は0-1で開催国カタールに敗れた。2分け1敗の勝ち点2にとどまり、同組3位でGLの日程を終了。3試合連続ノーゴールで決勝トーナメント進出を逃した。母国メディアは今回の“惨敗”の背景について分析。監督の解任問題以上に「残酷な現状」について触れている。
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カタールはすでに2連勝で首位通過を決めていたこともあり、第2戦から先発9人を入れ替える構成。一方の中国は不振のFWウー・レイを外して臨んだが、後半21分にCKから豪快なダイレクトボレー弾を浴びて失点すると、攻撃陣も決定力を欠いたまま試合終了の笛を聞いた。今大会の失点はこの試合での1失点だけだったが、3試合連続ノーゴールと攻撃陣が精彩を欠いたことが最後まで響いた格好だ。
中国メディア「澎湃新聞」サイトに転載されたオンラインメディア「新黄河」は「疑うまでもなく、これは中国代表チームにとって史上最低のアジアカップの旅となった」と記したうえで「中国チームが最終的な裁決を待っているのと同様、代表チーム監督も退任の可能性に直面している」とセルビア人のアレクサンドル・ヤンコビッチ監督の解任に言及している。
ヤンコビッチ監督が中国代表の指揮官に就任したのは昨年2月末。今回のアジアカップはもちろん、現在進行中の2026年北中米共催W杯アジア予選の指揮を執る契約となっているようだが、去就は不透明だ。ただ「中国代表チームの今回のアジアカップにおける状況を見るに、監督は短期的に中国代表に成果をもたらすことは難しいし、中国サッカーの長期的な進歩を導くことも難しそうだ。この代表チーム同様、彼も全力を尽くしたかもしれないが、最終的に何かを成し遂げることはできなかった」と監督だけの責任ではないという論調だ。