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シンデレラガールから女王へ― 大橋悠依の覚悟「守りません。攻めます!」

打倒“鉄の女”ホッスーに意気込む大橋悠依【写真:テレビ朝日】
打倒“鉄の女”ホッスーに意気込む大橋悠依【写真:テレビ朝日】

“絶対女王”ホッスーを倒すレースプランとは?

 前を向き直せるのも、人一倍の努力を積んできたからだ。昨秋からバイクトレで下半身を限界まで追い込んできた。



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「あれ、なかなかしんどいんです。足の感覚がなくなります。棒になります」と笑うが、そんな状況に耐えながら、泳ぐ。肉体面はもちろん、精神面での負荷も相当だ。だが、それくらいのトレーニングを課さなければ勝てない相手がいる。“鉄の女”ことカティンカ・ホッスー(ハンガリー)だ。

 リオ五輪女子200メートル個人メドレー、400メートル個人メドレー、100メートル背泳ぎで金メダル。2017年、前回の世界水泳でも個人メドレーで2冠を達成。今大会で大橋にとっての最大のライバルとなる。

「近づいては来ていると思っていて、やっと『勝ちに行くぞ!』と思ってレースに挑めます。以前まではうまーくついていって、最後にホッスー選手がバテたら、運よく勝てるかな……。みたいな感じだったのが、今回はレースプランとかも結構考えています。

 バタフライはホッスーよりも速く入りたいし、バック(背泳ぎ)で追いつかれたとしても、ブレスト(平泳ぎ)でまた抜き返していって。(ホッスーは)フリーがすごく強いので、そこだけがイメージできないところだけど、だんだんとリアルなイメージが出来るまで近づいてきたなとは思っています」

 フリーまでにリードを奪えれば勝機はある――。あくまで頂点を狙って勝負に挑む。

「2年前の200(メートル個人メドレー)で銀メダルを獲ったレースは、自分でも感じた事がないくらい準決勝が終わってから楽しみしかなくて、すごくワクワクした。やれる気しかしなかったんです。だからそう思って挑めるレースにしたいし、『勝つぞ!』と思って、守りに入らないレースをしたいです」

 2年前にはわずかに届かなかった相手に、2年間の成長をぶつけるチャンス。「攻めたい! 会場を沸かせたい」と改めて誓った遅咲きのヒロインは、堂々の主役として“鉄の女”の牙城に挑む。

(明日21日の最終回は瀬戸大也が登場)

 ◆世界水泳、テレビ朝日系で連日中継 21日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波、AbemaTVで最終日まで8夜連続放送。予選はBS朝日、AbemaTVで放送する。

(THE ANSWER編集部)

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