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世界水泳で日本人初の快挙 90歳祖母も観戦、鈴木聡美が50m平泳ぎ決勝進出に興奮「光栄です!」

世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートル平泳ぎ準決勝が行われ、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が30秒33の組4着、全体8番手で決勝に進出した。午前の予選、24日の100メートルでも立て続けに自己ベスト更新。進化を続ける日本代表女子最年長のベテランが地元・福岡で奮闘した。

鈴木聡美【写真:ロイター】
鈴木聡美【写真:ロイター】

世界水泳福岡・競泳

 世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートル平泳ぎ準決勝が行われ、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が30秒33の組4着、全体8番手で決勝に進出した。午前の予選、24日の100メートルでも立て続けに自己ベスト更新。進化を続ける日本代表女子最年長のベテランが地元・福岡で奮闘した。



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 鈴木は課題の浮き上がりでやや出遅れ。しかし、意地の後半猛スパートで順位を上げた。ぎりぎり8番手で2001年に始まったこの種目日本人初の決勝進出。「滑り込みで残ることができた。後半は自信があったので、ラストはタッチまで全力を出す気持ち。初めてなので存分に明日は楽しめると思う」と興奮気味に振り返った。

「(地元で決勝に残り)非常に嬉しいですし、光栄です! 人生初。何もかも初めてだらけ。大会全体を通して楽しんでいます。自分も不思議に思う。(タイムが)『まだ出るんだ!』って(笑)。課題は浮き上がりの出遅れ。おそらく大会後にも課題になると思います。明日までどれだけ縮められるかの挑戦になる。夜から朝までに調整したいです」

 この日午前の予選は4月の日本選手権を0秒15上回る30秒29の自己ベストを叩き出し、全体5番手で準決勝に進出。今大会100メートルに続く2種目連続の自己ベストだった。今大会日本勢のメダルは瀬戸大也、本多灯の銅2つ。予選後、鈴木は「チームに活力や勢いを与えたかった。『まだまだ日本勢、これから行くぞ!』という想い」と代表を鼓舞していた。

 21歳で出場した12年ロンドン五輪は100メートル銅、200メートル銀などメダル3つを獲得し、平泳ぎの女子エースとして長年牽引。しかし、16年リオ五輪100メートルで準決勝敗退に終わり、以降は苦しい時期が長かった。21年東京五輪出場を逃したが、「体が壊れない、病気もない。非常に丈夫な体。これだったらまだやれる」と現役を続けてきた。

 この日は両親のほか、90歳の祖母・春代さんも午前の予選から観戦。杖をつきながら会場入りし、鈴木は「嬉しいです。泳ぎ終わってからようやく見つけられた。レース前に探したかったけど、集中しないといけない。『ごめん!』って思いながら準備しました」と笑った。

(THE ANSWER編集部)

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