90歳祖母「おかげで元気に…」 32歳で驚異の自己ベスト連発・鈴木聡美に家族も感慨【世界水泳】
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートル平泳ぎ予選が行われ、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が自己ベスト30秒29の組3着、全体5番手で準決勝に進出した。100メートルに続く2種目連続の自己ベスト更新。地元・福岡開催の大一番に90歳の祖母や両親が応援に駆け付けた。
世界水泳福岡・競泳
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートル平泳ぎ予選が行われ、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が自己ベスト30秒29の組3着、全体5番手で準決勝に進出した。100メートルに続く2種目連続の自己ベスト更新。地元・福岡開催の大一番に90歳の祖母や両親が応援に駆け付けた。
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誰よりも大きく、温かい応援が届いた。
鈴木は浮き上がりで想定以上に水中にいたため、ストロークに入るのが遅れた。しかし、経験値を生かして冷静に修正。4月の日本選手権を0秒15上回る30秒29の自己ベストを叩き出した。電光掲示板が視界に入った瞬間、満面のスマイル。地元・福岡の客席は大歓声だ。「さとみー!!」。その中にひと際熱い応援団がいた。
メガホンを通して声援を送ったメンバーは父・良二さんと母・裕子さん、姉・鮎美さん夫婦と鈴木の甥っ子、姪っ子。さらに90歳の祖母・春代さんも駆け付けた。猛暑の中、杖をつきながら会場入り。「もう嬉しい限りです。おかげで元気になりました」。ネーム入りのうちわのほか、「ボンバー聡美!」と幼い頃のあだ名を記した横断幕も。手作りの応援グッズで孫の背中を押した。
父・良二さんは「聡美が一番力を入れてきた50メートルですから、本人の頑張りが見られることを私たちは期待して、応援も一番頑張ってやろうと思ってこんなふうに作ってきました」と感慨深げ。両親は14年ぶりに自己ベストを出した24日の100メートル予選、準決勝、25日の決勝も見守った。
鈴木は2012年のロンドン五輪でメダル3つを獲得した平泳ぎの第一人者。32歳になっても成長を進化し、地元・福岡で懸命に泳ぐ姿を届けた。レース後は「私を含めて『まだまだ日本勢、これから行くぞ!』という想いです」と女子最年長としてチームを鼓舞。夜の準決勝へ「さらに上げる選手がたくさんいる。私は29秒台を出したことがないけど、そこに向けて突き進みたい」と力を込めていた。
春代さんは準決勝も現地観戦。両親ら応援団もスタンドから声を枯らすという。「さとちゃん頑張れー!!」と、家族一丸で送るエールは必ず届くはずだ。
(THE ANSWER編集部)