「まだまだ日本勢これから行くぞ!」 32歳鈴木聡美、気合いの2種目連続自己ベストで代表鼓舞【世界水泳】
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートル平泳ぎ予選が行われ、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が自己ベスト30秒29の組3着、全体5番手で準決勝に進出した。100メートルに続く2種目連続自己ベスト更新。「まだまだ日本勢これから行くぞ」とベテランが代表を鼓舞する泳ぎを見せた。
世界水泳福岡・競泳
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は29日、競泳の女子50メートル平泳ぎ予選が行われ、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が自己ベスト30秒29の組3着、全体5番手で準決勝に進出した。100メートルに続く2種目連続自己ベスト更新。「まだまだ日本勢これから行くぞ」とベテランが代表を鼓舞する泳ぎを見せた。
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気合いの50メートルだった。鈴木は浮き上がりの瞬間、想定以上に水中にいたためストロークに入るのが遅れた。「ダメだ。普段通り泳がないと」。高い経験値を生かし、冷静に対応。レース中に修正し、4月の日本選手権を0秒15上回る30秒29の自己ベストを叩き出した。電光掲示板を見ると、満面のスマイルが弾け飛んだ。
今大会日本勢のメダルは瀬戸大也、本多灯の銅2つ。女子最年長の鈴木は言葉に力を込め、チームを鼓舞した。
「予選としては上々かなと。100メートルも通して非常に手応えがあった。総じて50メートル一本にぶつけるんだという想いでした。私を含めて『まだまだ日本勢、これから行くぞ!』という想いです」
24日の100メートル予選で14年ぶりの自己ベストとなる1分6秒20をマーク。準決勝でも1分6秒31で全体8位となり、決勝進出を果たした。いずれも18歳時の1分6秒32を上回るタイム。「関係ないんだな」と成長を実感していた。
「100メートルでまさかの自己ベストが出た。競泳人生でも、この大会でも大きな一歩。チームに活力や勢いを与えたかった。結果が出なかった選手たちにも『勇気、元気をもらった』と言ってもらえた」
2012年のロンドン五輪でメダル3つを獲得したベテラン。地元・福岡で進化を見せつけた。夜の準決勝へ。「さらに上げる選手がたくさんいる。私は29秒台を出したことがないけど、そこに向けて頑張りたい」と気を引き締めた。
(THE ANSWER編集部)