松元克央、100mバタフライ決勝進出 直前に回顧「誰よりも練習してきたんだ」200m自由形敗退の雪辱
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は28日、競泳の男子100メートルバタフライ準決勝が行われ、松元克央(かつひろ・ミツウロコ)が51秒16の組4着、全体7番手で29日の決勝に進んだ。
世界水泳福岡・競泳
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は28日、競泳の男子100メートルバタフライ準決勝が行われ、松元克央(かつひろ・ミツウロコ)が51秒16の組4着、全体7番手で29日の決勝に進んだ。
【注目】DAZNは年間プランがおトク! プロ野球、F1、国内サッカー、ゴルフ、テニス…見られる競技が盛りだくさんのDAZNはこちら
ひと際、期待の詰まった大きな歓声で迎えられた。松元は両手を挙げて反応。スタート台に立つ時、きつかった練習を思い出した。
「誰よりも練習してきたんだ」
前半は7番手で折り返したが、後半は猛追した。ラスト25メートルからさらに追い上げ、4着でフィニッシュ。「少しでもやり残しがないように。腕が上がらなくなるくらい出し切れた」と安堵の表情を浮かべた。
「悔いなく泳ぎ切ることを目標に泳ぎました。結果的に決勝に行けて嬉しいです。後半は上げる展開を意識して、ラストみんながバテて来たところで上げられた」
日本記録を持つ24日の200メートル自由形では、1分45秒97で同着8位だったフェリックス・オーボック(オーストリア)と2人だけで泳ぐ「スイムオフ」に突入。1対1のマッチレースはわずか0秒07差の1分46秒37で敗れ、2大会ぶりの決勝進出を逃していた。この日午前は4×200メートルフリーリレー予選にも出場したが、決勝進出はできなかった。
「自分を責めすぎないでって周りに言われました。応援に応えたい思いがあったので。レースごとに楽しむこと。そこはみんなに声をかけられました。(同種目で予選落ちした水沼尚輝から)『託した』って。なんとかしたかったですね。(修正点は)泳ぎというより気持ちの面です。メダルを獲った選手たちから力をもらったし、自分も力を与える側になりたくてレースに臨みました。最後はいつも苦しかった合宿のことを思い出した」
名前をもじった「カツオ」の愛称を持つ。4月の日本選手権は200メートル自由形で6連覇。100メートルを日本新の47秒85で制し、100メートルバタフライも自己ベストで3冠を飾った。
体格で劣る日本人が世界で苦戦してきた種目だが、19年世界水泳200メートル自由形で銀メダル。この種目でメダルを獲得するのは日本人初の快挙だった。だが、金メダルも期待された東京五輪は、まさかの予選17位で敗退。昨年世界水泳は準決勝12位で決勝に進めず、11月に英国へ1か月の単身武者修行。東京五輪200メートル自由形金メダルのトム・ディーン(英国)らと練習した。
29日の決勝へ。「あとは決勝も楽しめたら」と上位を狙う。
(THE ANSWER編集部)