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18歳の自分を2度も破った32歳鈴木聡美 「私はまだまだできる」14年ぶり自己ベストの進化で確信【世界水泳】

世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は24日、競泳の2日目が行われた。女子100メートル平泳ぎでは、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が快泳。予選で14年ぶりの自己ベストとなる1分6秒20をマークし、準決勝でも1分6秒31で全体8位となり、決勝進出を果たした。いずれも18歳当時の記録を上回るタイムで、「(年齢は)関係ないんだな、やってきたことは間違いなかったんだなと自信が持てる」と胸を張った。

女子100メートル平泳ぎで決勝進出を決めた鈴木聡美【写真:ロイター】
女子100メートル平泳ぎで決勝進出を決めた鈴木聡美【写真:ロイター】

世界水泳福岡、競泳2日目

 世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は24日、競泳の2日目が行われた。女子100メートル平泳ぎでは、32歳の鈴木聡美(ミキハウス)が快泳。予選で14年ぶりの自己ベストとなる1分6秒20をマークし、準決勝でも1分6秒31で全体8位となり、決勝進出を果たした。いずれも18歳当時の記録を上回るタイムで、「(年齢は)関係ないんだな、やってきたことは間違いなかったんだなと自信が持てる」と胸を張った。



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 自分でもびっくりだった。地元・福岡での世界水泳。「スタンドの応援の声があってこその水泳なんだなと思った」。観客の拍手と歓声を力に、予選を力強く泳いだ。組1着、全体5位の1分6秒20。2009年、18歳でマークした自己ベスト1分6秒32を更新し、フィニッシュ後は目を見開いて仰天した。

「まさかと。タッチして、会場がドワってなっているときに、自分のことじゃないと思っていた。誰かが凄いタイムを出したのかなと思ったら、自分が1番だった。『アレっ?』と思ってパッとタイムを見たら『アレっ、私自己ベストだ!』って。ダブルの驚き。驚きと嬉しさがこみ上げてきましたね」

 実に14年ぶりの自己ベスト更新に思わず手で口を覆った鈴木だが、これで終わらない。夜に行われた準決勝。1分6秒31とこちらも以前の自己ベストを0秒01上回った。全体8位で、25日の決勝に進出した。「満点に近いくらいのコンディションなのかな。年齢のことをいうとあれですけど、関係ないんだな、やってきたことは間違いなかったんだなと自信が持てる」と実感を込めた。

 本命は50メートル平泳ぎだと考えていた。短い距離で常に出力を上げるパワー系のトレーニングに重点的に取り組んできたが、思わぬ形で100メートルにも好影響を及ぼした。「(練習は)距離もぐっと落として、ただ出力は常に高いパワーで泳いできた。力を出し切る練習を続けてきたのが安定性に繋がった」と頷いた。

 2012年のロンドン五輪でメダル3つを獲得したベテラン。地元・福岡で進化を見せつけている。「32歳になった今でもこれだけ応援してもらえるのはすごくありがたい。それを力に変えて、私はまだまだできるなと。温かい気持ちになります」。18歳の自分に1日で2度も勝った。その自信を残るレースにぶつける。

(THE ANSWER編集部)

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