瀬戸大也のため「レポート800字でアイデアを」 加藤コーチ、悔しい銅メダルで報道陣に異例投げかけ【世界水泳】
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は23日、競泳が開幕。男子400メートル個人メドレー決勝では、日本の瀬戸大也(CHARIS&Co.)が4分9秒41で銅メダルを獲得した。競泳日本勢のメダル第1号だが、4分2秒50の世界新記録で優勝した21歳レオン・マルシャン(フランス)には及ばず。22年1月から瀬戸を指導する加藤健志コーチは「初日にメダルをとった大也はよくやった」と労いながらも「思ったよりも動かなかった。最低でも(4分)5秒、うまくいけば4秒8は出ると思っていた」とタイムに首をかしげていた。
世界水泳福岡、競泳が開幕
世界水泳福岡(テレビ朝日系で中継)は23日、競泳が開幕。男子400メートル個人メドレー決勝では、日本の瀬戸大也(CHARIS&Co.)が4分9秒41で銅メダルを獲得した。競泳日本勢のメダル第1号だが、4分2秒50の世界新記録で優勝した21歳レオン・マルシャン(フランス)には及ばず。22年1月から瀬戸を指導する加藤健志コーチは「初日にメダルをとった大也はよくやった」と労いながらも「思ったよりも動かなかった。最低でも(4分)5秒、うまくいけば4秒8は出ると思っていた」とタイムに首をかしげていた。
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萩野公介氏が2016年リオ五輪でマークした日本記録4分6秒05の更新を目指していた瀬戸。決勝は世界新記録を叩き出したマルシャンに約7秒の遅れをとった。「ベストを出せば銀は取れていた。悔しいのが一番。パリ(五輪)の金は正直果てしなく厳しい戦いになると体感した」と唇を噛んだが、「30歳で迎えるパリ五輪で、アッと言わせるパフォーマンスができるように頑張りたい」と下を向くことはなかった。
加藤コーチもタイムに納得いっていない。厳しい練習を重ね、「最低でも5秒、うまくいけば4秒8は出ると思っていた」と仕上がりに自信もあったが「初日にメダルをとった大也はよくやった。ただ、コーチ人生の中でも最低クラスのギャップ。大也がそれだけの可能性を持っているからかも」と首を傾げた。
変化は3日ほど前から感じていた。「4日前まではめちゃくちゃ速かった。想像をはるかに超える、うまくいかないレース。大谷翔平がいつも同じことをやって、その中からズレを見抜いていますけれど、大也にはそれがなかったかな」。どこかで狂った歯車を、本番までに合わせられなかった。
最低でも銀メダル獲得を目標にしながら、4分10秒近くかかった。それでも瀬戸に落ち込む様子はなかったという。「大也が面白いのは、くじけないところ。(レース後に)僕はこうやったらもっと追い込める、なんて言っていた」。16年リオ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵さんを育てた加藤コーチも、瀬戸の思いに応えるためジョーク交じりに報道陣に異例の投げかけをした。
「皆さんでアイデアを出してください。レポート800字で。そういうのもいいんじゃないですか。僕も大也も一生懸命考えているけれど、取材してきてこんなことがありました、そこにヒントがあるかもしれない」
瀬戸は26日の200メートル個人メドレーにも出場する。加藤コーチは「レポート5日以内でいいですか? そういう目で、皆が違う目で見ていると面白い」。パリ五輪までの残された時間で、些細なことでも成長につなげようと必死だ。
(THE ANSWER編集部)