人のせいにしても人生は好転しない 30万人超に支持されるSNS発信、原点は「どん底」の経験――カーリング・吉田知那美
「THE ANSWER」は3月8日の国際女性デーに合わせ、さまざまな女性アスリートとスポーツの課題にスポットを当てた「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を展開する。今年は「心とカラダを満たす『幸せ』の選択」をテーマに、3日から12日まで10日間にわたってアスリートのインタビューを掲載。高みを目指し、心身両面で全力を尽くすアスリートたちの姿を通して、一人ひとりの女性が“自分らしく”、幸せな日々を過ごすためのヒントを探す。

「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」5日目 吉田知那美インタビュー前編・発信力
「THE ANSWER」は3月8日の国際女性デーに合わせ、さまざまな女性アスリートとスポーツの課題にスポットを当てた「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を展開する。今年は「心とカラダを満たす『幸せ』の選択」をテーマに、3日から12日まで10日間にわたってアスリートのインタビューを掲載。高みを目指し、心身両面で全力を尽くすアスリートたちの姿を通して、一人ひとりの女性が“自分らしく”、幸せな日々を過ごすためのヒントを探す。
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5日目はカーリング女子日本代表として、2018年平昌五輪で銅メダル、22年北京五輪で銀メダルを獲得した吉田知那美(ロコ・ソラーレ)が登場。近年の同競技の顔とも言える存在であり、インスタグラムのフォロワー数も30.9万人を数える。着実にキャリアを積み重ねながら、現役選手のなかでも有数の影響力を手にした吉田が考える、アスリートが持つ発信力とは――。(取材・文=二宮 寿朗)
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「何度だって言います。私たちはフォルティウスの味方です」
先日、ミラノ・コルティナ冬季五輪が閉幕。カーリング日本代表で出場したフォルティウスは2勝7敗の8位にとどまった。テレビ中継の解説を務めたロコ・ソラーレ、吉田知那美の常にフォルティウスに寄り添おうとする言葉の数々は、人々の共感を呼んだ。苦しい立場が続いた彼女たちと、心をともにあろうとした。
飾った言葉ではない。人々の心に届くのは、彼女のマインドそのものを映し出しているからに違いない。
前回の北京大会で銀メダルを獲得し、3大会連続の出場を目指してきた。しかしフォルティウスに敗れて、五輪を外から眺める立場になった。
「五輪に行けなかったという事実はもの凄く悔しかった。相手に対してではないですよ。もっとこういう準備をしていたらとか、もっとこうできていたらとか、自分に対して。なのでその時は五輪をテレビで見ることなんてできないと思っていました。でも短い人生のなかでネガティブな気持ちを続けていたって、時間がもったいない(笑)。新しいものを得て、自分の力にしたいと切り替えました。
解説の仕事をさせていただいて、五輪というのは本当に多くの方が携わって伝えてもらっていたんだなということを学びました。自分の夢なのに、それと同じ熱量で皆さん応援してくれているんだな、と知ることができました。そう感じることができたことで、負けるという経験も人生には必要なことだったんだと思うことができました。元々、次に勝つためにこの負けがあるんだというふうに思えるタイプではあるんですけど」
何事もベクトルを自分に向けて消化し、次に向けて切り替えていこうとする。そんな彼女によるSNSの発信はかねてから注目を浴び、インスタグラムには30.9万人のフォロワーが集まる。
「インスタグラムのアカウントを開設したのは、確か2014年。家族や友達に写真を共有するアルバム的な要素で最初は使っていました。それが2016年の世界選手権で銀メダルを取ったことで、カーリングに興味を持ってくれた方がフォローしてくれるようになり、そこからはカーリング選手の日常であったり、生態であったり、カーリングを主に発信していくようになっていきました。当時はカーリングの発信を主にやっていたのは自分くらいでしたから、30.9万人の方は私というよりカーリング自体に興味をもってくれた方々が競技を知る窓口としてフォローしてくださっているのではと思っています」
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