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敗れた30人の侍、記者が目撃した取材エリアの沈黙 窓のない通路は重苦しく…唯一響いた「ジー」という配管音

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークでベネズエラとの準々決勝に臨み、5-8で敗退となった。大興奮のベネズエラファンがお祭り騒ぎを続ける中、選手を待つ取材エリアでは対照的な光景が広がっていた。

ベネズエラに敗れた侍ジャパン【写真:荒川祐史】
ベネズエラに敗れた侍ジャパン【写真:荒川祐史】

WBC準々決勝・日本―ベネズエラ

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で連覇を狙う日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークでベネズエラとの準々決勝に臨み、5-8で敗退となった。大興奮のベネズエラファンがお祭り騒ぎを続ける中、選手を待つ取材エリアでは対照的な光景が広がっていた。

 一塁側の客席に用意された記者席が、文字通り揺れた。5-4と日本の1点リードで迎えた6回無死一、三塁。ベネズエラの7番・アブレイユが捉えた打球は高々と舞い上がり、右翼上段へ飛び込んだ。逆転3ランに周囲は狂喜乱舞。耳をつんざくような歓声とともにベネズエラ国旗があちこちで舞った。水しぶきが上がり、優勝したかのような盛り上がり。日本はその勢いを最後までひっくり返せなかった。

 過去5大会すべてでベスト4に進出していた侍ジャパンが、初めて8強で散った。試合後、ナインは呆然とした様子でなかなかベンチから動けず。対照的にベネズエラナインはマウンド付近で抱き合い、歓喜を分かち合った。3階コンコースは熱狂するベネズエラファンで通行困難な状況に。「オー! ベネズエラ!」と大合唱する声が階段にこだました。

 1階のミックスゾーンには多数の日本メディアが集結。数人の米記者も大谷翔平や山本由伸らの登場を待ち構えたが、なかなか選手は現れなかった。窓のない通路には重苦しい雰囲気が漂い、記者同士の口数も減っていく。先ほどまでの喧騒と打って変わって、天井配管からの「ジー」という音がむなしく響いた。

 試合終了から1時間以上経ち、現地時間の午前1時20分を過ぎた頃にようやく選手やコーチが登場。うつむき加減で球場を去る侍の背中からは、音にならない悔しさが滲み出ていた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)



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