大谷翔平、MLB696発の伝説A.ロッドが「最も感銘を受けた」と告白したWBC決勝の名場面
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が前回王者・米国に3-2で2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を果たした。米中継にゲスト出演したアレックス・ロドリゲス氏は、試合前に大谷翔平投手が行った円陣の声出しについて「最も感銘を受けた」と興味を示し、本人に質問をぶつけた。
WBC決勝前の円陣に大物強打者も興味
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本が前回王者・米国に3-2で2009年第2回大会以来14年ぶり3度目の優勝を果たした。米中継にゲスト出演したアレックス・ロドリゲス氏は、試合前に大谷翔平投手が行った円陣の声出しについて「最も感銘を受けた」と興味を示し、本人に質問をぶつけた。
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32秒間の名スピーチだった。侍ジャパンが今大会、試合前の恒例儀式として行っている円陣の声出し。決勝で担当した大谷は、「僕から一個だけ。憧れるのをやめましょう」と落ち着いたトーンで語り始めると、こう続けた。
「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」
最後に「さあ、行こう!」と気合を入れた名場面。試合後に出演した米スポーツ専門局「FOXスポーツ」の中継で、大谷は「野球をやっている人なら誰もが知ってる選手が1番から9番までいる。もちろんベンチの選手もそう。何も考えないと『あ、マイク・トラウトだ』とリスペクトの気持ちで受け身になってしまうので、そこだけ負けないんだという気持ちを持って行きたいなと思っていた」と真意を説明していた。
実はこの場面で大谷に質問をぶつけたのが、MLB通算696本塁打のロドリゲス氏。大谷と水原一平通訳に対し、「君がやったスーパーヒーロー級の活躍はもちろん素晴らしかったんだけど、最も感銘を受けたのはチームメイトへのスピーチだった」と打ち明けた。名門ヤンキースなどで活躍し、メジャーを代表するスターとして君臨したA.ロッドすらチームを鼓舞した言葉が琴線に触れた様子。「それについて聞かせてくれないか?」と投げかけたのだった。
侍ジャパン公式ツイッターで紹介された元の動画は、投稿から1日で再生1100万回を超えるなど大きな話題となった名スピーチ。言葉やキャリアに関わらず、見る者すべての胸を打つものだった。
(THE ANSWER編集部)