WBC乱調中継ぎのイップス再発を米指摘 米国準決進出も「彼の過去を考えればわかる」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は18日(日本時間19日)、準々決勝(米フロリダ州、ローンデポ・パーク)が行われ、C組2位の前回王者・米国がD組1位のベネズエラに9-7で勝利した。2009年第2回大会の日本以来の連覇へ、準決勝に進出。しかし、中継ぎ右腕D.バードが4失点の乱調で一時逆転を許し、米メディアは「彼の過去を考えればわかる」とイップス再発を指摘している。
WBC準々決勝
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は18日(日本時間19日)、準々決勝(米フロリダ州、ローンデポ・パーク)が行われ、C組2位の前回王者・米国がD組1位のベネズエラに9-7で勝利した。2009年第2回大会の日本以来の連覇へ、準決勝に進出。しかし、中継ぎ右腕D.バードが4失点の乱調で一時逆転を許し、米メディアは「彼の過去を考えればわかる」とイップス再発を指摘している。
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バードは5-2の5回から2番手で登板。しかし、先頭打者に四球を許すと、続く打者の内野安打で一、二塁のピンチを迎えた。1番アルトゥーベの打席で暴投し、無死二、三塁でピンチ拡大。アルトゥーベに死球を与えると、続く打者にも無死満塁から暴投で1点を返され、四球を与えた。
1死も奪えず降板。無死満塁でマウンドを譲り、後を受けた投手が一時逆転を許した。バードは打者4人に1安打3四死球、4失点。16日のコロンビア戦では1回1奪三振無失点だったが、この日は乱調だった。試合は5-7の8回に逆転満塁弾で勝利を収めたが、歓喜の中でも不安材料が拭えなかった。
ツイッターでは、MLB公式サイトのマイケル・クレア記者も「我々はダニエル・バードがまたイップスになるのを見ているのか?」と投げかけ。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリストのベン・バーランダー氏も「死球を投げた後に続投させた決断には衝撃を受ける。彼の過去を考えれば……何が起きていたのか誰もが分かっていた。彼を下げて次に進むべきだった」と指摘した。
バードは2006年ドラフト1巡目(全体28位)でレッドソックスから指名され、メジャーデビュー。5シーズンプレーしたが、制球力に難があり、2014年以降はマイナーリーグを渡り歩いた。2018年に一度引退。2020年にロッキーズで現役復帰すると、昨季は57試合で防御率1.79、34セーブの安定感を誇った。
米国は19日(同20日)にキューバと対戦。もう一つの準決勝は日本とメキシコが20日(同21日)に激突する。
(THE ANSWER編集部)