日本の準々決勝は「コショウ挽きVS口ひげ」 団結力の強い難敵イタリアとの共通点とは
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表は16日、準々決勝(東京D)で難敵イタリアと対戦する。かつて野茂英雄氏とドジャースでバッテリーを組み、日本のファンにもお馴染みだったマイク・ピアザ監督が率いるイタリア代表。機動力やデータを駆使する油断のならない相手だ。
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」準々決勝
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表は16日、準々決勝(東京D)で難敵イタリアと対戦する。かつて野茂英雄氏とドジャースでバッテリーを組み、日本のファンにもお馴染みだったマイク・ピアザ監督が率いるイタリア代表。機動力やデータを駆使する油断のならない相手だ。
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ダルビッシュ有投手はイタリアを「長打はそれほどでもないかもしれないけれど、まとまっていてチームワークがいい。コンタクト(バットにボールを当てること)もしっかりしている」と評する。
チームのまとまりという面では目下、選手全員はもちろん、首脳陣、スタッフに至るまで、鼻の下に口ひげを生やしている。エンゼルスで大谷翔平投手と同僚のデビッド・フレッチャー内野手は「団結力を高めるために何かを揃えようぜ、ということでこうなった。我々のルックスがもう少しイタリア人に似ればいいな、という思いも込めました」と説明する。
というのは、今回のイタリア代表は米国育ちでメジャーリーグやマイナーに所属している選手が大半。彼らにとって本場アモーレの国の男性のイメージは、例外なく口ひげを生やしているのだろうか。
同様に侍ジャパンでも、ラーズ・ヌートバー外野手のペッパーミル・パフォーマンス(コショウを挽く仕草)を、全選手がヒットを打った際に真似した。ファンにも波及し、一体感を醸し出してきた。準々決勝はさしずめ、コショウVS口ひげの様相かもしれない。
もう一つイタリア代表の特徴を挙げるなら、左打者が多いこと。野手13人中、左で打てる選手が9人(そのうち2人は両打ち)を占めている。一方、侍ジャパンの投手陣は15人中11人が一般的に対左打者が不利とされる右投手。中村悠平捕手は「左打者をどう打ち取っていくかが大事になると思います」と見ている。