大谷翔平の前、ヌートバーの隣 キーマン近藤健介、出塁率6割の秘訣「代打のつもり」
近藤「打線が文字通り“線”になるように心がけています」
1打席、1球たりとも無駄にできないという意識は、フリー打撃にも表れている。「これまでは、1球目はバントの構えでスピードを見たりしていましたが、今は1球目からしっかりスイングして、1発でタイミングを合わせるようにしています」。例年に比べて20日ほど早く“本番”がやってきた状況に対応できているのも、こうした積み重ねがあるからだ。
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「翔平以降で点が入るように、打線が文字通り“線”になるように、攻撃が円滑に進むようにと心がけています」
打線で大谷と“2、3番コンビ”を組む一方、守備では中堅のヌートバーとの右中間コンビが冴えている。ヌートバーをいまや日本全国に知られたニックネームの「たっちゃん」で呼び、「こんちゃん」と呼ばれる。「本当にアグレシブにプレーしてくれるので、僕はライン(右翼線)際だけを意識すればいいので、助かっています。僕はあまり英語を喋れませんが、なんとかジェスチャーを交えてコミュニケーションを取っています」と笑った。
一般的に侍ジャパンの選手の認知度と人気は、1に大谷、2にダルビッシュ、3にインパクト大の新顔ヌートバーといったところ。だが、大谷もヌートバーも、いぶし銀の近藤がいるからこそ輝きが増す。16日のイタリアとの準々決勝(東京D)からは負けたら終戦の一発勝負。近藤にとっては望むところだ。
(宮脇 広久 / Hirohisa Miyawaki)