[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

大谷翔平、苦しむ村上宗隆へ「そういうのが大事だよ」 14打席沈黙した侍J4番の葛藤

大谷翔平から掛けられた言葉とは

 大会開幕から14打席無安打だったとはいえ、9日の中国戦の第1打席で押し出し四球を選び、打点を記録した。翌10日の韓国戦でも、5回無死二塁で二ゴロ。二塁走者の大谷翔平投手を三塁へ進め、吉田の右犠飛につなげた。6回無死満塁でも左犠飛。大谷から「いい進塁打だよ」「そういうのが大事だよ」と頻繁に声をかけられていた。

【注目】応援のプロが楽しみにする『チアスタ!』での交流 チアリーダーHARUKAさんの想い

 チーム内には、ヒットが出ないことをとがめる声はなかったが、逆に周囲の気遣いを重く感じることもあった。

「すごく嫌でしたね。チーム(ヤクルト)でそういうことを味わうことはなかったですし、逆に『打てよ』とか、そういった言葉をかけられた方が、僕自身は楽になれたのではないかと思います」と複雑な胸中を吐露する。その上で「これも経験なので。僕にしかできない経験だとプラスにとらえて、明日からまた頑張りたいと思います」と気を取り直した。

 昨季は、王貞治氏を超える日本人歴代最多の56本塁打を放ち、史上最年少で3冠王にも輝いた。普通なら、23歳の若者が少しくらいテングになったとしても許される状況だ。ところが、大谷の桁違いの打撃に“上には上がいる”ことを思い知らされ、4番の重圧にも苦しんでいる。

 1番のラーズ・ヌートバー外野手、2番の近藤健介外野手、3番の大谷がいずれも好調だけに、4番のバット次第でチームに大量点がもたらされる。「やりがいは、すごくあります。今のところ僕しか打っていない打順ですから、優勝まで残り4試合、この経験を生かして貢献したいです」。今大会は、村上がさらに物凄い打者になるための礎になるはずだ。

(宮脇 広久 / Hirohisa Miyawaki)

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集