大谷翔平、苦しむ村上宗隆へ「そういうのが大事だよ」 14打席沈黙した侍J4番の葛藤
これも、さらなる高みに登るための試練に違いない。日本代表・侍ジャパンの4番・村上宗隆内野手は11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京D)のチェコ共和国戦で8回に右前打を放ち、今大会通算15打席目で初安打をマークした。日本は10-2で3連勝。23歳にして日本の4番の重責を背負い、チームを世界一の座に導くための戦いはなおも続く。
村上宗隆がWBC15打席目で初安打
これも、さらなる高みに登るための試練に違いない。日本代表・侍ジャパンの4番・村上宗隆内野手は11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京D)のチェコ共和国戦で8回に右前打を放ち、今大会通算15打席目で初安打をマークした。日本は10-2で3連勝。23歳にして日本の4番の重責を背負い、チームを世界一の座に導くための戦いはなおも続く。
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ヒットが出ない苦しみは、並大抵でなかっただろう。8-2の8回。代打の牧秀悟内野手が左翼席へソロを放った後、この日5打席目に立った。チェコの5番手フィリップ・チャプカに対し、空振り2つでカウント0-2。追い込まれたが、内角低めのスプリットに必死に反応した。
打球は右前で跳ねた。「素直に嬉しかったです。ここまで長く打てず、いろいろ言われたり、期待もあった中で、こうしていろいろな方に喜んでもらえた。周りの方も少しはほっとしたと思いますし、僕自身も少しほっとしました」と振り返った。
大会前の壮行試合・強化試合で通算21打数3安打、打率.143と振るわず。6試合中5度、4番を務めたが、最終戦でその座を吉田正尚外野手に譲り、6番に下がった。しかし、栗山英樹監督はWBC本番で再び4番に。それだけに「なかなか結果が出ず、申し訳なさもありました」
不振の原因の1つは、国際大会のストライクゾーンに戸惑っていること。「ボールは見えていると思っているのですが、(日本に比べて)アウトコースに広かったり、高めに広かったり、ストライクゾーンをまだつかめていないところがあります。自分の中で(自信を持って)見逃したボールをストライクと言われたりして、“揺らぎ”もありました」。この日も最初の4打席は2三振2四球。三振はいずれも見送りだった。
ストライクゾーンの違いに苦しむ中で、最も怖いのは自分の目や感覚を疑い始めることだ。「もしかしたら、自分にボールに見えている球が本当はストライクなのか、自分の打撃を変えなければいけないのではないか、と不安にもなりました。でも、後で映像で確認すると、ボールは自分が見た所を通っている。自分の感覚は合っているのだと思いました」。自信を持ち直した上で、ストライクゾーンを少し広げてボールを待ち、初ヒットにつなげた。