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「60歳以上で最強の体になる」 朝4時起きジム通い、夜は会食も…58歳元広告代理店マンに“勘違い”の素質

年齢別の日本一を争う日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催のボディコンテスト「オールジャパン・マスターズフィットネス・チャンピオンシップス」が9月29日、岡山芸術創造劇場で行われた。メンズフィジーク50歳以上172センチ超級で準優勝した中村宗人はファイナリスト6人で最年長の58歳。およそ30年、広告代理店で勤めながら、こなしてきた体づくりの秘訣を聞いた。

「オールジャパン・マスターズフィットネス・チャンピオンシップス」メンズフィジーク50歳以上172センチ超級で準優勝した中村宗人【写真:中戸川知世】
「オールジャパン・マスターズフィットネス・チャンピオンシップス」メンズフィジーク50歳以上172センチ超級で準優勝した中村宗人【写真:中戸川知世】

各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#65 中村宗人」

 年齢別の日本一を争う日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催のボディコンテスト「オールジャパン・マスターズフィットネス・チャンピオンシップス」が9月29日、岡山芸術創造劇場で行われた。メンズフィジーク50歳以上172センチ超級で準優勝した中村宗人はファイナリスト6人で最年長の58歳。およそ30年、広告代理店で勤めながら、こなしてきた体づくりの秘訣を聞いた。

 ◇ ◇ ◇

――準優勝という結果でした。今の率直なお気持ちは。

「去年が3位だったので、順位的には1つ上がりました。もちろん優勝は狙っていたけど、客観的に見ればOKかなと。もともとボディビルをやっていたので全体を鍛えていたけど、今年はフィジークに適した肩周りを1年間、相当鍛えてきた。脚や腕は後回しにして、フィジーク競技に寄せた体作りをしてきました」

――現在はトレーナーをされていますが、もともと東京の大手広告代理店で長く働かれていたそうですね。

「54歳で退職するまで30年ほど勤めました。業務としては映画・アニメを制作したり、海外から美術展を持って来たり、エンタメ系の領域を主に担っていました」

――忙しい仕事との両立は大変だったのでは。

「トレーニングはうまく仕事を抜けながらちょくちょくと。朝4時に起きて、5時からトレーニングして、何食わぬ顔をして会社に行くような生活でした」

――仕事柄、お酒の席も多いイメージですが。

「そうですね。30代~40代前半まではお酒も飲みながら(会食もトレーニングも)両方やっていましたね。減量の時は我慢して、うまくやっていました。最後の方は会食も年齢的に自分で仕切って、和食を選ぶようにしていました。ただ、人によっては提灯系の店が好きな人もいれば、ちょっと良い店が好きな人もいるので難しいですね」

――スポーツ歴は。

「中学はバレーボールで、高校はラグビー。東海大相模のラグビー部で、プロレスラーになった高山善廣がいて、一緒にロックのポジションをやっていました。ジムに通い始めたのは19、20歳くらい。良い体になりたいというのがきっかけで、もう40年になります」

――40年近くやっているトレーニングの魅力は。

「ある種、勘違いしているのかな。いくつになっても『もっともっと体が良くなる』『まだいけるんじゃないか』と思い込める“勘違い”の素質がある(笑)。そう思っていないと『なんでやっているの?』となってしまうので。明日も(身長別の)一般の部に出ます。同世代の人なんていないし、周りは20~30歳くらい若い。これも勘違いの一つですが、大会に出ることがモチベーションなので」

――現在58歳。一般的には定年など、そろそろ人生の区切りが見えて来るタイミング。年齢をどうとらえていますか?

「やっぱり“数字”かな。インスタグラムのフォロワーでも、40歳くらいの方でも『おじさんまっしぐらだ』と言う人もいる。でも、それは思った時点で、そう(おじさんになってしまう)なので。私自身もそういう発信はしないようにしています」

――今後の目標は。

「今はマスターズで50歳以上ですが、60歳以上で一番最強の体になるということかな。ボディビルと違ってフィジークなので、かっこいい体を目指してやっていきます」

(THE ANSWER編集部)

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