筋肉漫才でM-1出場 鎧級バルクのフィジーク前日本王者、国立大理系で「鉄のサビ」も研究
10日に開催された日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の身長別日本一を競うコンテスト「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」。マスキュラーフィジーク前年王者の28歳・福原俊介は大混戦となった決勝で川中健介に惜しくも敗れたものの、持ち前のワイドなボディで2位と貫録を示した。その素顔は国立大の理系出身で、大学時代はアメフト部にも所属。現在は会社員の傍ら、昨年は漫才日本一を決めるM-1予選にも出場した多彩な才能の持ち主だった。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#29 福原俊介」
10日に開催された日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の身長別日本一を競うコンテスト「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」。マスキュラーフィジーク前年王者の28歳・福原俊介は大混戦となった決勝で川中健介に惜しくも敗れたものの、持ち前のワイドなボディで2位と貫録を示した。その素顔は国立大の理系出身で、大学時代はアメフト部にも所属。現在は会社員の傍ら、昨年は漫才日本一を決めるM-1予選にも出場した多彩な才能の持ち主だった。
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――今年は惜しくも2位。連覇は逃したものの、堂々の結果でした。
「悔しいっすね。正直、連覇という今までにないプレッシャーがあり、寝られない日々を過ごしました。でも負けましたけど、シンプルに川中君が尻上がりに調子が良くなっていて、彼は凄いトレーニングをしているし、良い体もしているので。凄い人に負けて、悔いはないです」
――今年、特に磨いてきた部分は。
「仕上がりが甘いということをずっと言われてきたので、今年は過去一番に仕上がったし、絞りに関しては自分の中の最高バージョンを持ってこられた。僕の強みはワイドな骨格にワイドに筋肉が搭載されているので、外から見た時にバックの広さや大きさは良かったかなと思います」
――去年はM-1の予選に出場したそうで。
「去年、初めて出ました! 今年も予選に出ます」
――どんなコンビなんでしょう?
「相方もマッチョなんです。8月のスポルテックカップのマスキュラーフィジークで優勝した塚本(健太)と去年からコンビを組んで。コンビ名は(ボディビル用語でポージングの1種である)『ダブルバイセップス』です。彼と『M-1で出たら面白くない?』『きっとモテるんじゃない?』というノリで」
――見事に1回戦突破しました。
「今年は2回戦突破を目指して頑張ります! ネタは完全に筋肉漫才ですね。ツッコミが全部、筋肉絡み。ポージングしながらツッコむようなネタです。今年も同じようなネタですね、筋肉しかないので(笑)」
――そんな軽妙なトークとノリの良さがありながら、島根大学総合理工学部物質科学科を卒業した理系。アメフト部にも所属していました。
「化学系で、学部4年生の時は鉄の錆びの研究をしていました。この環境下ではどう錆びができるのかについて実験して。学部での研究なのでそんなに大したことはないですが、頑張っていました」
――理系のマインドが競技に生きることは。
「自分の体を使って検証するという側面は重なるかもしれないですね。こういうトレーニングが自分には合うんじゃないかという仮説を立てて、それを実行し、しばらく検証して結果がどう出るか。自分でトライしながら調べる点はこれからも生かしていきたいですね」
(THE ANSWER編集部)