「たとえ来年歩けなくなっても絶対出る」 3週間前に粉砕骨折、ビキニ女王・安井友梨が起こした奇跡の日本一
「応援してくださる方々と一緒にステージに上がろうと」
「今までは『連覇』とか『負けられない』とか、そういうことばっかりでビキニフィットネスもトレーニングも楽しめなくなっていました。やらなきゃいけない使命感みたいもので突き動かされていたけど、今回トレーニングができなくなって、少しでも昨日より今日は歩けることができた、スクワットができた、40キロができた……毎日毎日できること、やれることの発見が続いて、毎日が『できる、できる』ということの連続で。
怪我をして改めて、トレーニングが大好きなんだな、ビキニフィットネスが大好きなんだなと、すごく思うようになったんです。失うものは多かった。でも、反対を押し切ってでも出たいというような、初めて(大会に)出場した時の気持ちを神様が教えてくれようとしていたのかなと、そう思えてしょうがない3週間。私が世界一になるために足りないことを一つ一つ、埋めていく作業を重ねているような3週間でもありました」
そして、もうひとつ挙げたのが周囲の支えの存在。「本当に多くの方が応援してくださっていることに改めて気づかされた。応援してくださる方々と一緒にステージに上がろうと。皆さんの力を借りました」と感謝した。さらに「今日は本当に多くの皆さんの応援がすごく力になっていたので、ステージに上がることが唯一私ができる恩返しだったので、皆さんに『ステージに上がれたよ』という感謝の気持ちがこもって涙があふれました」と涙の理由を明かした。
ただ、奇跡には続きがある。10日に行われる「オールジャパン・フィットネスチャンピオンシップ」のビキニフィットネス163センチ超級にもエントリー。大会8連覇を目指し、また新たなステージに上がる。
(THE ANSWER編集部)