大腿四頭筋と「私は愛憎関係にあります」 大好物は寿司、英国マーケター女子の鮮烈ボディ
30年以上の歴史を誇る世界最大級のボディコンテスト「マッスルコンテスト」。2月19日には、3年ぶりとなる日本での国際大会「マッスルコンテスト・ジャパン」が川崎市・カルッツかわさきで開催された。女子フィギュア部門の163センチ超級では、英国出身のティルダ・セルビー(Tilda Selby)が優勝。オーバーオール(総合優勝)にも輝き、IFBBプロカードを手にした。自慢の大腿四頭筋とは「愛憎関係にある」と語るセルビー。マーケティングの仕事をこなしつつ、プロカードを掴むまで何度も挑戦してきたというここまでの過程を聞いた。
各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#2 ティルダ・セルビー」
30年以上の歴史を誇る世界最大級のボディコンテスト「マッスルコンテスト」。2月19日には、3年ぶりとなる日本での国際大会「マッスルコンテスト・ジャパン」が川崎市・カルッツかわさきで開催された。女子フィギュア部門の163センチ超級では、英国出身のティルダ・セルビー(Tilda Selby)が優勝。オーバーオール(総合優勝)にも輝き、IFBBプロカードを手にした。自慢の大腿四頭筋とは「愛憎関係にある」と語るセルビー。マーケティングの仕事をこなしつつ、プロカードを掴むまで何度も挑戦してきたというここまでの過程を聞いた。
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――出身は。
「英国です。ロンドンの少し北のほうで、ここまで約14時間のフライトでした。私の素晴らしい友人のエイミーと一緒に、はるばるここまでやってきました」
――長旅の甲斐があったと仰っていた。
「はい、とても楽しかったです。東京はアメージングです」
――総合優勝は初めてか。
「クラス別優勝は何度かありますが、オーバーオールは初めてです。いつもプロカードをわずかのところ逃してきました。ここ2年ほどは毎回優勝するものの総合優勝は逃し続けてきました。今日、ついに私の日がやってきたのです。とてもハッピーです」
――トレーニング歴は何年ほどか。
「約8年です。最初の2年半ほどは大会にはまだ出ていませんでした。当初はビキニ部門からスタートして、途中からフィギュア部門に転向しました。初めて大会に出たときは負けて、本当に嫌でした。もう二度とやらないって。次の週にも出場してまた負けて……でも、日に日に良くなっていたので続けました。そしたら、最終的に結果が出るようになったんです。『続けたら良いことあるよ』って、昔の自分に言っても聞かなかったと思いますが、今日こうやって総合優勝できて、『やり続ければ成し遂げられるんだ』とついに言えるようになりました」
――国際大会に出るようになったのは。
「2年ほど前までは地元の大会に出るだけでしたが、プロになるためには思い切って外に出てみないといけない、と思って海外に出るようになりました。様々な国の大会に出ましたが、それぞれの国のボディビルディング文化の違いを体感することができました。今になって、私に合っていたのは日本のボディビルディング文化だったんだな、と分かりました(笑)。だからまた絶対戻ってこないといけませんね」
――日本に来たことは。
「今回が初めてです。大会に向けて今日までは体を休めていたので、今夜は街に繰り出し、満喫したいと思います。明日の朝には出発しないといけないので、それまでにね」
――食べたいものは。
「スシ! スシのために来たんですから(笑)。大好きなんです。英国のスシも悪くないけど、ちゃんとした日本のスシを食べないことにはね。食べられるだけ食べますよ。とても楽しみです。友人のエイミーも一緒です。彼女は本当に大きな支えになってくれました。アメージングで、あらゆることで私のことを助けてくれるんです」
――職業は。
「マーケティングの仕事をしてます。ボディビルディングは今では趣味からライフスタイルになったのですが、生業としてはEメールキャンペーンやデザインの仕事をしています。コンピューターオタクなんです。仕事も好きですが、もっとボディビルディングをやっていきたいと思っています。ですので、今回こうやってプロのステージに立つチャンスを得ることができてとてもワクワクしています」
――自慢の部位は。
「相反することを言いますが、私は自分の大腿四頭筋が大好きであり、大嫌いです。自分の脚とは愛憎関係にあるんです。だから、自慢の部位はこの異様で、奇抜な私の脚です」
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)