印刷会社のサラリーマンが日本3位 「太りたくない」を動機に始めた31歳田中佑樹の体作り
株式会社SBCが主催する「Super Body Contest(スーパー・ボディ・コンテスト)」の日本大会となる「SBC FINAL 2022」が12月10日、埼玉・越谷サンシティホールで開催され、各部門で筋肉美が競われた。31歳の印刷会社勤務、田中佑樹はアウトラインを重視するSBC部門のDUKEクラス(男子30~39歳)で惜しくも3位に終わった。大会直前に体調を崩して出場辞退も考えたが、苦しい時期も諦めずに挑戦できた背景にはお互いに「ライバル」と認め合う先輩の存在があった。
Super Body Contest 2022 FINAL
株式会社SBCが主催する「Super Body Contest(スーパー・ボディ・コンテスト)」の日本大会となる「SBC FINAL 2022」が12月10日、埼玉・越谷サンシティホールで開催され、各部門で筋肉美が競われた。31歳の印刷会社勤務、田中佑樹はアウトラインを重視するSBC部門のDUKEクラス(男子30~39歳)で惜しくも3位に終わった。大会直前に体調を崩して出場辞退も考えたが、苦しい時期も諦めずに挑戦できた背景にはお互いに「ライバル」と認め合う先輩の存在があった。
――3位になった率直な感想をお聞かせください。
「日本大会で3位はまあ嬉しいですが、正直優勝をずっと狙ってこの1年やってきたので悔しい気持ちはあります」
――同部門で総合優勝を果たした尾花優選手が、田中選手のことをライバルとして意識していると話していた。
「4月の埼玉大会から尾花さんとは一緒に並ぶことがあって、埼玉は僕が勝って、11月の鎌倉大会は僕が負けて、今回が3回目の戦いでした。1年を通して尾花さんのことを意識して日本大会に臨んできたので、色々な思いが募りに募って、終わった後には抱き合って涙が出てしまいました。いい意味で辛い1年でした。目標があったので、ただただ辛い筋トレ、減量ではなく、充実した期間でした」
――尾花選手と知り合ったのはいつ。
「2017年にベストボディ・ジャパンという大会で初めてコンテストに出たときからです。そのときは僕が一番若いクラス、尾花さんが1つ上のクラスで。はじめは全く歯が立たない存在でしたが、ちょっとずつちょっとずつ僕が追いつくようになって、戦えるようになってきて、尾花さんが僕のことを意識してくれるようになったのが嬉しいなと。最初は僕が一方的に憧れているだけだったんですが、少しずつライバルと言ってもらえるような関係になれたのは嬉しいなと思います」
――高め合っていける良い関係。
「それがあったから諦めないで減量できたかなと思います。苦しい時も、『尾花さんはもっと頑張ってるんだろうな』と想像して。負けていられないな、と頑張りました」
――減量はかなり苦しかった。
「そうですね。特に今回は結構キツかったです。大会の週の月曜日に体調を崩してしまって。月火と寝込んで、丸2日なにもできない、動けない状態になってしまいました。大会出場自体も諦めかけていましたが、ここまで何か月も減量してきて出ないっていうのはどうなのかなと思って、すぐに気持ちを切り替えました。今できる最高の体でこの場に立てるようにしようと。自分では満足いくような仕上がりではありませんでしたが、こうやって評価されたのは嬉しく思います」
――トレーニングを始めたきっかけは。
「大学時代に所属していた水泳部でウエートトレーニングを触ることが多く、そこで楽しいな、と好きになりました。そのときは知識もなく、ただガチャガチャやっているだけでしたが、だんだん自分で考えてトレーニングをするようになりました。単純に太りたくない、いい体を維持したいという思いがあって体づくりをしていくうちに、ボディコンテストにも興味を持つようになりました。パーソナルトレーナーも全くつけず、自分で考えてやっています」
――職業は。
「印刷の会社でサラリーマンをしています。9時から18時ぐらいまで働いて、その後ジムに行くというような感じで週4~5回ぐらい行くようにしています」
――次は尾花さんに勝てるように。
「また戦えるように頑張りたいと思います」
(THE ANSWER編集部)