漫画のような逆三角形ボディで日本一 木村拳太は元陸上短距離選手、華麗なる転身のワケ
今月行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」。メンズフィジーク168センチ以下級で優勝した26歳・木村拳太は高校時代、ケガで陸上を断念。いかにしてボディメイクと出会ったのか。喜びの声とともに聞いた。
オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス
今月行われた日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」。メンズフィジーク168センチ以下級で優勝した26歳・木村拳太は高校時代、ケガで陸上を断念。いかにしてボディメイクと出会ったのか。喜びの声とともに聞いた。
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――7月のスポルテックカップに続き、今大会では悲願の優勝になりました。
「嬉しすぎて安心というか、今回の大会には懸けていたので、優勝できてうれしく思います。2位だったら心境もだいぶ変わりますし、世界派遣にも関わってくるので大きいです」
――スポルテックカップからしばらく時間が空きました。
「スポルテックカップが終わってから休養が必要ということで、3日ほど好きなようにして、1~2週間は体重が増えない程度に調整して、それから今回までまたガッツリ減量という感じで過ごしました」
――ベストボディジャパンの出場を経て、メンズフィジークでは2019年7月から大会に出場。ボディメイクを始めた経緯は。
「ジムに通い始めたのは2016年の2月22日です。なぜ日付まで覚えているかというと、その日からちょうど1年後のベストボディジャパンに出ようと思って始めたから。そこから競技者のルーティンと同じように、週5日トレーニングなどという感じで過ごし始めました。
ベストボディジャパンには、当時在学中だった横浜リゾート&スポーツ専門学校の他のクラスの人たちが出場していて、みんななかなか結果が残せないでいました。じゃあ自分が1年かけて出場して、結果を残したいと思ったのが始まりです」
――高校では陸上の短距離選手。筋トレに関心を持つきっかけはありますか。
「高校時代に、ケガで腕立て伏せなどしかできなくなった時期があるんです。ちょうど結果を出せる種目に変えようと考えていた頃でしたが、結局、引退するまでの半年以上まともな練習ができず……。ただ、その頃にトレーニングに関心を持ち始めました。絶望的な状況でも、自分がどう転換するかで、今後の人生を変えられると勉強になりました。もしかすると、ケガをしなかったら今はないかもしれません」
――転身し、ボディメイクに励んでよかったことを教えてください。
「高校生の頃から、自分がやっているもので全国大会に出たり、日本代表選手になるという憧れがあったのですが、全て中途半端で終わっていました。ケガのおかげでトレーニングに興味を持ち、この競技に入ることができた。全国大会でも優勝することができたし、昔からの憧れを叶えることができたのは本当に良かったです」
(THE ANSWER編集部)