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乱立して悩み増大 会費以外で「自分に合うジム」の見分け方、重視すべき点は?

体験する側も「感じたことは正直に伝えること」が大事

 体験する側も、感じたことは正直に伝えましょう。ここで「効いてないと言ったら悪いかな」などと相手に気を使っても、結果的に、誰のためにもなりません。

 技術と心のあるトレーナーならば、「効かない」と伝えれば、フォームを変える、種目を変えるなど、新たな指導や提案をしてくれます。しかし、2セット目もハマらない場合もありますが、人によって1日ではハマる種目が見つからないことはよくあること。それよりも大事なのは、寄り添ってくれるかどうかです。親身になってくれるトレーナーがいれば、近いうちに、あなたに合うトレーニングを見つけてくれます。

 それから、大きなジムになると、アルバイトのトレーナーもいるので、なかにはあなたの質問に答えられない人もいると思います。そこで「私では応えかねるので、ちょっと上司に聞いてきますね」と言えるジムもいいと思います。体験する側は、1分1秒を争って、今すぐ効かしたいわけではないですからね! そのぐらい許容しているジムは雰囲気もよいし、誠実だと思います。

 女性を例にしてお話ししましたが、男性であれば、胸と腕に効くベンチプレスや僧帽筋と三頭筋に効くサイドレイズなど、2カ所に効く種目で、より狙い通りの筋肉に疲労を得られるかどうかを見てもらうといいと思います。

 狙ったパーツに入ったか入らなかったかに、きちんと向き合ってくれる。これには、大会実績も資格も関係ありません。心です。そんなお客様ファーストのトレーナーがいるジムを見つけてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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