日本人が温めた絆 57年ぶり五輪で掲げたアイスランド国旗の秘話「ご存知でした?」
東京五輪では各国の代表が選手や日本のボランティアと絆を深めた。その中で57年の時を経て、日本と友好関係を築いたのがアイスランドだった。駐日アイスランド大使館公式ツイッターは、4枚の画像を公開。1964年東京五輪から“温めた絆”を「ご存知でしたか?」と紹介している。
日本人男性がアイスランド国旗を57年間保管
東京五輪では各国の代表が選手や日本のボランティアと絆を深めた。その中で57年の時を経て、日本と友好関係を築いたのがアイスランドだった。駐日アイスランド大使館公式ツイッターは、4枚の画像を公開。1964年東京五輪から“温めた絆”を「ご存知でしたか?」と紹介している。
画像に写っている人物は、日本人の年配男性と駐日アイスランド大使のステファン・ホイクル・ヨハネソン氏。1枚は同国国旗を2人で掲げ、他の写真では年配男性がアイスランドの国名が入ったシャツを手にしている。さらに4枚のうちの1枚は白黒写真。遠い昔の入場行進でアイスランド国旗を掲げた旗手が写っている。ラストは現代の街並みをバックにその国旗を掲揚したシーンだ。
一体、何の写真だろうか。駐日アイスランド大使館公式ツイッターは、日本語の文面でこう説明している。
「1964年、初の#東京オリンピックが開催されました。当時、#アイスランドからも選手が参加されたのをご存知でしたか? 通常であれば会期後に返還される国旗を諸理由で今日まで保管してくださった溝口氏に大使が会い、経緯などのお話を伺いました。そして当時の国旗を大使館の屋上に掲げました」
なんと、57年前の東京五輪でアイスランド国旗を受け取った日本人が、今まで大切に保管していたという。写真を撮ったヨハネソン氏のツイッターによると、溝口氏は「90年代の日本の剣士」とのこと。「彼は(1964年の)五輪で働き、大会後に国旗を購入しました」と説明している。
大切に保管されていた国旗は、今回の五輪を前にした7月に返還された。時空を越えて美しくはためいた国旗には人々の想いが詰まっている。
(THE ANSWER編集部)