滞在拠点となった選手村には美容院、郵便局、歯医者まで…

　東京五輪は8日に閉幕する。多くのアスリートの戦いが感動を呼んだ裏で、滞在中の生活ぶりも話題となった。特に、生活拠点となった選手村を各国選手がSNSで発信。意外な施設も多く存在したことがファンの関心を引き、反響を呼ぶことになった。

　美容院の様子をアップしたのは、セーリングのカナダ代表サラ・ダグラス。鏡の前で自撮りする周りには4人の美容師が囲むようにして、ウェーブのかかったロングヘアに手をかけている。丁寧な対応に驚いたのか、ダグラスは「美容院で女王のように扱われている。髪の毛が多すぎるのかもしれないけど」と泣き笑いの絵文字付きで投稿。写真を目撃したフォロワーからも「アメージングだ」「伝説的だ」と反響を呼んだ。

　男子7人制ラグビー米国代表コディ・メルフィーは郵便局を動画でレポート。販売されている切手や団扇、シールなどが掲出された壁も紹介し、公式マスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」が描かれた絵はがきを手に取った。「ポストカード超クール」と動画内の文面につづり、実際にペンでメッセージを書いた。「一瞬、胸がいっぱいになる。自分はオリンピックにいるんだ！」と再び喜びを記した。

　歯医者を体験した選手、簡易的な神社を体験した選手などざまざま。男子シンクロ高飛び込みで金メダルを獲得したトーマス・デーリー（英国）は、施設内の給水所を紹介。「Tokyo Tap Water（東京の水道水）」と書かれた場所でボトルに水を注ぎ、動画内で「選手村の至る所に水を補給するステーションがあるんだ。東京の水道水は綺麗だから」と説明を加え、海外ファンから「水道水が飲めるなんて破格の施設だ」の声が上がった。

　女子7人制ラグビー米国代表のイローナ・マーはレストランで細分化されているゴミ箱を紹介し、ファンからは「めちゃめちゃ綺麗に分けられている」と驚きの声。行動制限で街に出られない中でも海外選手たちは日本ならではの施設を体験していた。