東京五輪空手・女子形

　東京五輪は5日、今大会から採用された空手・女子形の決勝が行われた。世界ランキング2位の清水希容（ミキハウス）は27.88点。28.06点を獲得した同1位サンドラ・サンチェス（スペイン）に敗れ、銀メダルとなった。それでも清水の迫力満点の演技には「鳥肌立ちました」「凄い気迫でした！」などとSNS上で反響が広がっている。

　五輪で強く、美しい姿を見せた。サンチェスに続いて登場した清水。一礼し、演武をスタート。静かな会場に、速度を感じさせる音を響かせながらやり切った。判定の結果、銀メダルにはなったものの、迫真の表情と力強い声でも惹きつけた。

　ツイッターでは「清水希容選手」「空手形」などがトレンド入り。映像を見た日本人ユーザーからは「初めて形を見て、鳥肌立ちました」「本当にかっこ良かった……」「すごい気迫でした！　美しかったです！！」「武道の礼儀の美しさが光ってて素晴らしかったよ」「圧倒された」「涙でそうだった」などと反響が寄せられている。

　空手は今大会で初めて実施。形と組手の2種目があり、形は相手と直接対決せず、仮想の敵を倒すことが目的。世界空手連盟（WKF）の認定する形リスト（約100種類）から1つを選択して演武を行う。選択した形は一つの大会で一度ずつしか使えない。技の正確性、力強さ、表現力、スピード、リズム、バランス、極めなどを採点方式で競う。